飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

仕事における「正しい行為」

 

時々コンビニさんで

「お酒、たばこをご購入のお客様へ。30歳未満の方、写真付きの身分証明のご提示をお願いします。(する事があります)」という告知を見ます。

ずっと前から告知されていますし、最近では「40歳未満の方」にグレードアップしているお店もありました。

 

私は年齢確認される事は無かったので、気になりませんでしたが、さすがに「40歳以上」にグレードアップされているのを見たら、思わず「40歳!?」と声が出てしまいました。

すると、店員さんから「いろいろありますからぁ」と言われました。

 

どうやら、年齢確認された人が20歳以上だった場合、逆につっこまれるので、「40歳未満にみえたので・・」と言い訳するためのようです。

 

この告知に対しては、前からおかしい告知だと思っていたし、何年か前にもブログに書いた事もあります。

20歳以上でないと飲めないし吸えません。法律です。

ですから、相手が何歳であろうと年齢確認してもいいのです。でも100%年齢確認したら生産性が低くなるから、従業員が「怪しい」と思った人だけでいいはずです。

でも、怪しまれた人が不快感を示したときにクレームが発生してしまうので、その対応を先読みしています。

40歳なんてどの法律にも書いてないし、私が童顔な大人のクレーマーなら、こんな告知を出しているお店は格好のターゲットですけどねえ。弱腰だし理論武装も弱いとおもわれますから、えじきにしてやりますわ。

 

・・・それはせておき・・

私から見たらこの告知は、簡単な事を複雑にしているようにしか見えません。

 

背景を考えると、

年齢確認をしない事によって、青少年の飲酒や不良化をコンビニが助長している、というような社会批判を受けたくないのでしょう。日本語が得意ではない外国人従業員の増加にも一因があるかもしれません。

 

原点に帰ると、

「年齢確認」は20歳を越えているかどうかを確認する事が目的です。そもそも店舗が違法行為をしないための確認であって、目的は法令順守と未成年の不良化の防止ではないでしょうか。

 

企業や店舗には、20歳未満にみえた人への確認は

「まっとうな目的で法律にもとづく正しい行為である事」を、もっと意識してほしいものです。

そして、従業員にも正しい行為である事を理解してもらい、お客様にも「正しい事をしています」って意味の告知をしたほうがシンプルでわかりやすく、働きやすい職場がつくれるのではないでしょうか。

 

正しい事を正しくできない

残念ながら、こういう概念を証明してしまっています。

本質的にみれば結構重大な問題なんですけどね。

 

トラブルを恐れるあまり、まっとうな道を(少しですが)避ける姿勢こそ、仕事を複雑にしてしまう原因になります。

 

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