飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

映画「生きるLIVIMG」を観ました。

「生きる LIVING」という映画をみました。

 


この映画は、私が生まれる前に黒澤明監督の手によって作成され大ヒットした作品を原作としてイギリスでリメイクされたもので、本年度のアカデミー賞にもノミネートされているようです。

 

私は若いころ、原作である黒沢監督の「生きる」をビデオで観て、感動し非常に影響を受け、何度も見直しました。今もDVDを持っています。

 

黒沢監督の「生きる」

【紹介】

『生きる』(いきる)は、1952年に公開された日本映画である。監督は黒澤明、主演は志村喬。モノクロ、スタンダード、143分。東宝創立20周年記念映画。無為に日々を過ごしていた市役所の課長が、胃癌で余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を市民公園の整備に注ぐ姿が描かれている。

黒澤作品の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したと評価される作品で、題名通り「生きる」という普遍的なテーマを描くとともに、お役所仕事に代表される官僚主義を批判した。国内ではヒットし、第26回キネマ旬報ベスト・テンで1位に選ばれた。海外でも黒澤の代表作の一つとして高く評価されており、第4回ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞を受賞した。

 

 

映画の内容については、映画館で観ていただくとして、、、、

 

この黒沢監督の「生きる」の最初のナレーションだけ紹介します。

※市役所で単調な毎日を過ごす市民課長の主人公を映しながら、、、、

「これがこの物語の主人公である。しかし今、彼について語るのは退屈なけだ。なぜなら彼は時間をつぶしているだけだ。彼に、いきた時間はない。すなわち、彼は生きているとは言えないからである。」

「いったい、これでいいのか」

 

こういうシーンでした。強烈です。

私は冒頭からこの映画に引き込まれました。

意外な展開を経て終盤には圧巻なシーンもあります。官僚主義を批判するような展開もあって、結末はシニカルで教訓に満ちています。すげー映画です。

 

そのリバイバルが公開されたとあっては、見に行かなないわけにはいかない。

 

今回の「生きる LIVING」は期待通りの出来栄えでした。満足しました。忠実かつ美しく描かれていて無駄もありません。

 

ただ、この映画を見た人には 必ず黒澤監督の「生きる」を見てほしいとも思いました。それぐらい原作は凄い。

 

私も2023年の「生きるLIVING」を見たあと家に帰ってきて 1952年の「生きる」をもう一度見ました。

1952年といえば昭和27年・・・・戦後7年目です。そんな時代に作られたのに

70年後の今、見ても充分おもしろい、感動しました。やっぱりすげー映画です。

 

仕事や、上司や、残業問題や、余暇、家族サービス、子育て、出世欲など、いろんなことを考える事ができます。

現代社会では価値観が多様化したと言われていて、仕事をする意味も多種多様と言われています。副業とか、キャリア転職とか、考えないといけない事も多い。

結局、それぞれの人が「普遍的な価値とは何か?」という疑問に到達するのではないかと思います。

 

そんな時代だから、何十年も前の作品で今もリバイバルされようとしている映画は観る価値もあり、若い人がいろんな考えをめぐらせる手伝いにはなると思います。

 

見てほしいなあ。