飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

(卒店追いコン)成長と絆を築く4年間

 

 

昨日の定休日は2023年度の「卒店追いコン」でした。

全員出席の中乾杯を実施して、夜遅くまで盛り上がり,別れを惜しんだり・普段会えない人同士が仲良くなったりしました。

 

今年の卒業生はまさしくコロナ禍に見舞われた年代です。大学1年生時に小中学校が休校になり、大学でもオンライン授業が採用されました。地方から関西学院大学に入学したものの、全授業がオンラインのため、ゴールデンウイークから秋口まで故郷に帰ってしまった人も多かったのです。

 

毎回、4年生の最後のスピーチは圧巻です。今年も後輩に素晴らしいお話をしてくれました。

 

4月にアルバイトとして採用したAさんは、1回も働かないままゴールデンウイーク前に九州の実家に帰りました。「もう私はクビだな」と覚悟していたようですが、私からときどき「あなたは採用されていますよ。」「帰ってきたら働けますよ」というLINEが合った事を感謝されました。

 

Bさんは帰省しなかったものの、オンライン授業だけなので友達が出来ず、寂しさでメンタルがやられそうだったそうです。でも、当店のアルバイトがあったので、「人と話す事ができた」そうです。壮絶でしたね。

 

そのほかにも留学に行った人や、たくさんアルバイトを経験したが当店以外はぜんぶつづかなかった人など、いろんなお話がありました。

 

「4年間続ける」ということは、プライスレスな価値を生み出します。「成長」ともいえるかもしれません。「仲間ができた」ともいえるでしょう。新しい環境でも頑張れる人になっていると確信していますので、大成功してほしいです。

 

今回は卒業生おひとりおひとりに記念のパーカーを贈りました。早速みんなで着て記念写真を撮ってくれました。4年間アルバイトを続けてくれて、後輩を育成してくれたお礼としては安いものです。

 

飲食店でもスキマバイトとかが隆盛の気配ですが、持続性とかチームワークとか顧客サービスの本質とかが学べるアルバイト先でありたいと思います。

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楽しい職場の作り方の秘訣

お客様との会話でいろんなことに気が付いたりすることもあります。

 

先日、初めてご来店されたお客様が、しばらくして話しかけてこられました。

「とろてっちゃんが美味しい」とか「店長がやさしそう」とか、「アルバイトさんが楽しそう」とかお褒めいただきました。社交辞令的な事かな、と思いながら話を合わせていましたが、どうやら本気で感心しているようなので、お店がとりくんでいることなどをすこしお話しました。

 

どうやら、このお客様は、ここ2~3年でご自分もアルバイトを使う立場になった関係でいろいろ興味を持たれたみたいです。こういう人との会話は深いものになるのでおもしろいですね。

質問に答えているうちに自分でも気が付いていなかった秘訣を話している事があります。

今回も、「アルバイトさんが楽しそう」ということに関連した話の中で、ちょうど私とお客様がしゃべっている最中に、アルバイトさんたちが普通に会話しはじめました。たしかに楽しそうです。

お客様は「店長が優しいから、楽しいのですかね」と言ってきたのですが、私は

「いやいや、アルバイトさんが楽しくなるための要件として、私は必要ないのです。同年代の友達同士で話したり、働いたりしている中で楽しく感じる瞬間があるのであって、私が楽しさを授けているわけではありません。むしろ、彼女らが楽しくなるために、暇な時間に彼女らがおしゃべりし始めたら、私は近くにいないで聞こえない場所まで離れるように心がけています。決して、おしゃべりに参加はしません。」

 

と、いったらお客様は目を丸くして「おもしろい(興味深い)」といっていました。

 

職場の楽しさの多くは従業員同士の人間関係や会話によって発生します。

店長は楽しく働けるように環境を調整する人なんだと思います。

 

忙しいときには、リーダーとして私語を慎ませ、仕事に集中させます。

暇なときは、その場を離れ各自に自由な時間を与えます。

 

どちらも大切です。

 

このバランスが適切な場合、楽しい職場になります。

ほかにも「楽しい職場」の要件はいろいろあるかもしれませんが、

この「バランス」も重要な要件です。

他人の質問に答えることによって、自分の中でこんな論理が構築されました。やっぱり人間は切磋琢磨しながら成長していくのだと思います。

 

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仕事が終わりました。

 

 

昨日は大学4回生デーでした。

昨日働いたすべての人が大学4年生で、昨日が「最終出勤日」でした。

奇しくも、他県から下宿して大学に通っていた人は今の住所のまま4月を迎え、地元にずっと住んでいた人が他県に転居します。

他県で働く事になったAさんは、高校3年生の12月に面接にきました。おしゃべりで人懐っこく、働き者なのですぐに慣れてくれました。アルバイトする意欲が高く、とにかく希望スケジュールをたくさん出すので必然的に毎月一番多く働く人になっていました。経験豊かですし、動きもいいのであきらかに「バイトリーダー」なんですけど、本人は恥ずかしがり屋なので、そう呼ばれるのを嫌っていました。どんな事態がおきても一生懸命やる人です。

 

島根県から来たBさんは、面接で「高校時代は生徒会長でした」とアピールしてきました。おっしゃる通り責任感があって安定しています。信頼できる人とはこういう人を言うのだ、と思いました。でも、鼻に着くタイプではなく、普段は静かにしていて、いざというときしっかりしてる人です。この人は会社で出世するんじゃないでしょうか。会社にこういう人がいてくれれば安心です

 

もう一人のCさんは「くせ者」です。気が強いというか奔放というか、いろいろ勝手な事をする人です。最初は戸惑いましたが、だんだん、私はその自由さが面白く感じ、「ハマって」しまいました。仲良くなると、めちゃめちゃ面白くて、情に厚い人でした。社交性は凄くあるのですが、本質的に「好きなものは好き、嫌いなモノは嫌い」のタイプです。 他のアルバイトはいくつもしましたが、奔放で自由すぎるので、全部続かなかったそうです(笑)。なんか将来大きな事をやりそうな気がします。会社員より自営業や経営者とかマダムとかになるんじゃないでしょうか。有能で個性的なので。

 

ほかにも卒業生は数人いますが昨日はこの3人と「お別れ」しました。(まだ追いコンがあるので本当にお別れではないですが、仕事は終わったのです。

 

出会いがあれば別れがあるのですが、寂しいもんですが、4年間、一緒に働いたので、その人の良い面を堪能させていたきました。これがオーナーの醍醐味かもしれません。

楽しかったです。

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こっけいな光景を見ました

 

 

昨日の深夜

Los Angelesドジャースの大谷選手が インスタに美しい女性と並んで写っている写真を出しました。その少し前に球団が「大谷選手の隣に写っている女性は彼の妻です」とコメントしました。

女性は顔および全身がしっかり写っており、この女性が誰なのかは完全に判明できる状態でした。ましてや奥様はバスケットボール選手として、名前を公表している人です。ですからこの写真をみてこの人の名前を突き止めても問題はない。

 

しかし、テレビのニュース・ワイドショーではこの女性の名前の特定をしませんでした。「大谷選手と妻と思われる女性」という言い方です。

 

おそらくは大谷選手が「妻のマミコです」と言えば、みんな名前を報道するのでしょうが、それがないので「妻と思われる女性」という言い方になっていました。うっかり奥様の名前を公表してしまって、あとから大谷選手や球団に責められたり、怒られたり、取材拒否されたりするのが怖いのです。

 

そして、夕方、韓国の空港について、ロビーに大谷選手が現れたときには

「大谷選手と妻が出てきました」と何度も連呼していました。まだ、奥さんの名前を特定したくなかったのでしょう。

 

しかし「〇〇と妻」って、まるで犯罪者が逃亡してきたときの言い方やんか?

せめて「大谷選手と奥様」とか言えんか?こりゃ「こっけい」にさえみえました。  

 

(奥様って、アナウンサーは言ってはいけない単語なのかな)

 

しかし、「妻」っていう呼び方って ほとんど「呼び捨て」的に聞こえます。失礼ですねえ。違和感ないのかな。

 

もし大谷選手が見ていて、「あらあら失礼だね」と言ったらどうするんでしょうね。

 

怒らせたくないとか、どうやっていいかわからないとき、切羽詰まった時に、その会社やその人の本質的なものが見えてくるような気がしました。

相手が弱かったり、利害関係がなかったら、徹底的にすっぱ抜いたり、予測で放送するのに、相手が強いとこんなに、変質してしまうなんて。

 

テレビは、真実は何かを判断して伝えるとか、自分たちで判断するとか、礼儀や人権を尊重するとか、そういった報道に対する良識や能力がすこし欠如しているんだなあ、と思いました。その代わりスポンサーに対する感覚はずば抜けている。

 

報道機関としては全世界が見ている映像で「こっけい」なものを伝えているほうが恥ずかしいし、危機だとおもいますけどねえ。滑稽ですね。

 

「いろいろあんねん、黙れ」っていわれるかもしませんな(笑)

 

その後、なんとなーく妻からマミコに変わってきました。どの局が最初に言いだしたのかわかりません。そろそろええかな?という嗅覚かもしれませんね。

報道機関ってこんな感じでいいですかね。

 

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卒業生の思い出作り

いよいよ、2023年度の追いコンまであと3日になりました。

来週月曜日の定休日に卒業の追いコンです。

今年は大量8人が卒業です。短大卒の人がいるので増えたのかもしれませんが、結構多いです。

追いコンの記念写真

先月、卒業生一同の最後のお願いがありました。

「最後にみんなで働きたい」

全員が同じ日に希望スケジュールを提出するから、一緒に働かせてほしいとのことです。

「お安い御用です」私としては過剰な人数になって少々損してもいいから最後のお願いを叶えなければならない、との使命感をもって了解しました。

 

結局、いろんな理由で「全員」ではなくなりましたが、明日の土曜日は同級生で仲良く働いてくれます。

 

おそらくは、これまで何度も同級生みんなで飲みに行ったり遊びに行ったりしたのでしょうが、就職してしまえば、もう全員で会う事もない。もちろん一緒に働く事なんかないでしょう。

 

最後の思い出作りの場に「職場」を選んでいただいた事を誇りに思います。

 

土曜日、最終労働 ⇒ 月曜日追いコンが一つのパターンになるかもしれません。

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視覚効果と回転すしの魅力

こないだの店休日、ゴジラ―1.0」を観に行きました。

 

それまでも、行きたかったのですが、上映時間が早朝とか深夜に限定されていて見送っていたのです。

その日は昼の1時から上映していたので、ネットで前日に予約しました。エキスポシティ(吹田市)の109シネマです。

今、思えばアメリカのアカデミー賞「視覚効果部門」にノミネートされていたから、上映時間を変えたのだと思われます。私が映画を見たときはすでにノミネートではなく、「アカデミー最優秀視覚効果賞」を受賞されていました。「ええタイミングで来たなあ」と思って映画を楽しみました。

終わってから映画館を出ようとしたら、たまたま取材にきていた読売テレビのインタビュアーにつかまって、テレビカメラの前で受け答えさせられました。3時ごろです。

 

その後、大起水産という回転すし屋さんで食事をしていたら、「おいおい、あんたテレビのニュースに出てるで!!」という連絡がスマホにバンバン入ってきました。どうやら夕方のニュース番組「ten」にインタビュー映像が出たようです。

 

「もーでたんか⁈はや!」と私も驚きました。

結構長い尺で放映されたみたいです。私は見れていませんので、どなたか映像をお持ちでしたら見せてくださいませんか、、、?赤いダウンを着たおっさんの映像です。

 

インタビューでは、

「こういうVFX(FSX)の映画は、夜の暗いシーンが多い印象でしたが、ゴジラー1.0はほとんど昼間の明るいシーンばかりですごいと思った」てな事を言ったのですが、、、、

あとから聞いたら、それが技術の高さの証明で評価されているポイントのひとつと聞きました。なかなか「芯を食った」事を言ったのも、放送された理由かもしれません。(自画自賛

 

食事は前述の通り「大起水産」という回転すし屋さんでしていたのですが、エキスポシティの大起水産さんは3時ごろでも、しっかりお寿司が廻っていました。

 

 

私は久しぶりの「回転するお寿司」に少し興奮。

タッチパネルもありましたが、私は結局タッチパネルを使いませんでした。食いすぎましたね。

 

「回転寿司は楽しい」ワクワクします。美味しそうなモノが集団でこちらに迫ってくる迫力は大したもんですし、通り過ぎる時の葛藤もあって、獲った時の感じもいいですねえ。タッチパネルなんてつまらないです。

 

回転寿司ってこうだよね、こうだから売れたんだよね、早くみんな元に戻ってほしいよね。かっぱ寿司さんもスシローさんもほかの回転寿司屋さんも廻そうよ。廻した方がいいよ。

「廻さないためにどうするか」に知恵を使わないで「どうすれば廻せるか」に知恵を使おうよ。

 

大起水産は100円とか110円とかの価格帯ではないので、ちょっと敷居が高いのですが、味、ネタ、視覚効果において、価格に見合ったバリューがありますね。

 

「視覚効果」をなめたらあかん。

日本の映画がアカデミー賞を受賞した事をきっかけにして、飲食や回転すしさんも「視覚効果」を考え直してはいかがでしょうか。

 

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オペレーターとのコミュニケーションと企業評価

ネット銀行の電話オペレーターさんとお話しをしていて、

人間のコミュニケーション能力が「高い」とか「低い」とかの判断基準はどういうことなのか?考えさせられました。

 

大切な事は相手の意図を理解しているか?それを理解しているかどうか、だと思います。

 

話し方が上手いとか、言いたい事を言えている、ではなく

「何を聞いているか」がコミュニケーション能力なのです。

 

意見や考え方の交換がができるかどうかがコミュニケーション能力です。

 

コミュニケーション能力発揮の障害になるのものはいろいろありますが、

 

「自分が能力や知識が相手より高いと過信していること」

保身に走ってしまう事」

「相手に対する恐怖感

「誤解」「疲れ」とか

 

こういったものでしょうね。

 

インターネットバンキングとかネット上のシステムでトラブったりわからなくなった時など、ヘルプデスクに電話するのですが、

まず、自動音声案内で「要件おえらびください」と言われ何段階も番号を選択したあとに、「只今大変込み合っております。しばらくこのままお待ちください」とか言われて音楽を流してきます。あきあきするほど待った後に、「お待たせしました」といってオペレーターさんが出ます。

たいがいのお客様は待たされすぎて、この段階で不機嫌になっているでしょう。テンション低いまま要件を伝えます。

こうなると、コミュニケーション能力の低いオペレーターさんは身構えて、口調が厳しくなったり、相手の要件を充分聞かずにはなしはじめたりします。

 

「自分の話をちゃんときいてくれないオペレーターさんだ」と判断したお客様の口調は厳しくなり、さらに意図が伝わらなくなったります。トラブルが解決しかったら困るので、お客様側が「コミュニケーションの能力」を発揮して、へりくだって相手の協力を仰ぐケースもあります。

こうなれば、お客様の内心でその銀行の評価がさがります。

 

「この会社は2流やな」

 

コミュニケーション能力に問題がある人をオペレーターに使っているのですからまぎれもなく「2流」と判断されます。

 

その企業の財政が危ないというニュースを聞くと、「そりゃそうよな」と納得したりします。

電話オペレーターのコミュニケーション能力とその企業の業績は比例する

 

これ、私の偏見ではありますが 判断基準です。だいたい当たってます。

業績は悪いから投資ができない、投資が減るからサービスや製品のレベルが下がる、営業やオペレーターなどお客様と直接接する部署が厳しい状況に陥る、保身に走る・・・、さらに業績が下がり投資が遅れる・・・

 

こういった負の連鎖を想像していますからです。

 

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