飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ヤッパリ、3連勝しましたね。味がありますわ。

阪神タイガースが 開幕3連勝!!

書かずにおれない。

 

昨年は開幕9連敗だったタイガースが今年は現在3連勝です。同じような戦力で戦っているのですが、結果は正反対となりました。

 

ピッチャーはいつも通り打たれませんし、打者はタイムリーヒットがよく出ますし、走れば相手のスキを見て次の塁を陥れたり、堅実な守備もあります。「え?なんでこの人が先発メンバーなの?」って感じもありません。

 

例えば、誰をショートのレギュラーにするのか?、、そのプロセスが公開されていましたので、ショートが小幡選手になった理由もファンは理解しています。その小幡選手が良く活躍しています。

 

岡田監督は「1年間、1人のショートでイケるとは思っていない」と冷静ですので、控えの木浪選手もまだまだ逆襲のチャンスあります。

 

とにかくチームが落ち着いていますね。

 

思うに、

誰が先輩メンバーで使われるのか?どうやって選ばれたのか?って、選手にとって重要な事だと思います。特に、出場試合数とか投球回数や打席数などは給料に直接関わってきますし。

私だったら、なるべく公正な競争で、選んでほしい。監督独自の基準でいいから、ちゃんと「白黒」つけてほしいと思います。その選考理由に納得できるかどうかが、チームワークの源泉です。なぜなら、監督の基準を理解して初めて「自分の役割」を理解できるからです。

 

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「戦略を(変えるたびに)理解させる事」「戦略に責任を持つ事」が現場リーダーに最も必要な本質的な資質です。

 

やさしいとか厳しいとか、ノリが良いとか悪いとかは「スタイル」であって「本質」ではありません。

チームの状況と自分の特性に合った優れた戦略を立てて、浸透させるために「スタイル」があります。「戦略」が的外れならば、どんなに「スタイル」を工夫しても成功しません。

 

・みんなでなかよくやろう

・競争して高めあおう

・リラックスしよう

・集中しよう、もっと必死になれ

・たのしもうぜ

・楽しんでる場合じゃないぞ

 

これらはリーダーが使う言葉ですが、全てその時の状況に合わせて変える「スタイル」のようなものです。

 

「戦略」がチームに浸透していれば、生きる言葉ですが、戦略が浸透していなければ各人がバラバラに理解してしまうのです。

 

プロ野球の監督だけでなくいろんな世界においては、「スタイル」が「戦略」のような打ち出しをしているリーダーも多いと思います。

 

「みんなで頑張れば勝てる」のではなくて

「勝つためにそれぞれが自分の仕事を頑張る」のです。

 

そしてそれぞれの分担を設定して理解させ、熟練させるのも監督の仕事でしょう。

 

プロ野球だったら、「勝つために」が戦略構築のスタートでしょうし、飲食店ならば「売上げ獲得」がそれにあたるでしょう。

 

たとえば、

飲食業においては「売上獲得」のために「顧客サービスの向上」があります。

 

しかし「顧客サービスの向上」を戦略レベルに扱って、顧客サービスが向上すれば売上げは結果として当然ついてくるもの、とする考え方の時代もありましたが、やっぱり不自然ですね。現場では理解が難しいし、おかしな人材登用を引き起こす原因にもなります。

 

飲食店長のみなさんは、いろんなプランニングでこんがらがって、わからなくなったら、岡田監督のリーダーシップをよく研究してはいかがでしょうか。ベテランらしい周到さがあると思います。優勝するかどうかはわかりませんが「味」がありますね。

 

現場オンリーでもなく、机上の空論でもない。