飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

同調圧力と社会情勢を見ていただけですよね。

9月末をもって緊急事態宣言が解除されまん延防止重点措置も適用されません。

このことについていろんな報道がなされています。

その内容において「勘違い」「間違い」がまかり通っていませんか。

 

まず、「各都道府県が感染防止対策を確認した『認証店』は種類販売可能」とのことのようですが、都道府県によるきちんとした感染対策の確認なんかされてませんよ。兵庫県もほかの府県においても、何割かの店舗は認証店のシールとかはもらっていますが、その確認方法(見回り隊?)なんかは SNSで 「ええかげんなもんやでー」っていう書き込みばっかりだったじゃないですか。そんなことは棚に上げて、認証店と非認証店をここまで区分けしてしまうと、宣言中お休みしていたお店はこまるんじゃないですかねえ。

 

ほかに「午前11時~午後8時30分は酒類の提供を可能とする・・・」なんて書かれていますが、酒類の提供はもともと可能なんです。

ただし、「出さないでほしい」と県が要請していだけなはずです。要請をうけいれるかどうかは個別店舗の任意ですよ。

ただし、同調圧力、や協力金の有無、要請にしたがわなければ命令を出す、とかわけのわからないチカラによって、営業の自由の行使をがまんしていただけです。このやりかやは法的な裏付けもあやしいもんです。

なのに、県が要請したことは「逆らう事は不可能」であるかのような書き方は反感を覚えますね。とある知事は「ルールを守らないお店」とか言ってましたが、酒類販売自粛は「ルール」じゃないしね。「要請」だからね。知事は巧みに「お願い」をマスコミに乗せて、やっかいな同調圧力を生み出すことが仕事と思ってるようっす。


で、まるで、今回は「10月から酒類販売の許可をもらった」かのような見え方です。

だったら、(ルールで許可制なんだったら)今も要請無視して 梅田で「3密」を作って、朝5時までお酒を売っているお店を すぐに検挙してください。なぜ阪急東通りは「治外法権」なんですか。それは 酒類販売停止は法律によって規制されたルールではないからですよね。

「10月から可能」なんてちゃんちゃらおかしい。「10月から要請解除」が正確な表現ですよ。

本来「営業の自由はお店側にあります」。社会情勢と知事が作った同調圧力を見ながらお店側が選択していただけです。

 

と、思いますけどね。こういう事は何年かかけて 明らかにされてほしいですね。法的根拠があったのかどうか、正しく判断する機関が必要だと思いますよ。でないと第6波さえもこえれないんじゃないかな。

 

9月末2日間、営業するや否や?について

10月から緊急事態宣言の解除が決定し、お酒も売ることができるようになります。21時閉店の制限はありますが、いよいよ本格的な営業を開始できます。

ここ1年以上何らかの制限を受け、この3カ月はお酒を止めておりました。その間あれやこれや、やってきたことは、今、全部は思い出せないくらいあります。

厚切りハラミとか新メニューを増やしました

時間が余るので他の飲食店を利用する機会が増えました。勉強になります。

ソフトドリンクのメニュ―を増やしました

従業員全員がタイガースのユニホームを着用しています

あと20人分のいろんな色のタイガースユニホームを確保しています。

クリームソーダを始めたので、アイスクリーム専用冷凍庫を購入しました

山口百恵ちゃんのポスターを増やしました

やけくそで、SNSへの投稿を増やしました。

デリバリー業者さんとのお付き合いがはじまりました

LINE公式アカウントを始めました。400人以上の会員さんがいます

 

等々、さまざまなアクションに結果を付けていく時期になりました。気合です。

 

でも盲点として9月28日から30日までの3日間はお酒は無いし、8時閉店です。

10月から飲めるのですから、普通のお客様にとってお店を利用するモチベーションがありませんよね。だから9月中はお店を閉めてしまおうかな?と思ったのですが。。。

 

「あっ」

と、思った事が。。。

 

緊急事態宣言中の学生応援企画 「学生コース1,000円!」をやっていたんだった。この企画はあと2日でおわり。駆け込み需要が予測されます。今、休業したら、がっかりする人がいる!。だから月末まで通常通り営業するようにしました。

 

でも、昨日は予測通り、学生さん以外のご来店は無し。そりゃそうです。

しかし、学生さんの期待に応えるために今日も頑張って営業します。

だが、よく見ると毎日1~2組は 現有アルバイトさんが非番を利用してご友人と1,000円コースを利用しています。これこそほんまの「駆け込み需要」ですな。身内に評価されている感は心地よいし、安心します。楽しいね。

 

 

本気ではらだだしい

か○ぱ寿司さんの昨日の状態について、多少の記事やSNSはでていますが、ちゃんとした批判には至っていない。

このままでは、経営陣から「うまくバズりました」という自慢が聞こえてきそうだ。飲食店長のブログとして、意見をしておく。

「回転寿司屋を脱却した回転寿司屋」を体験して確認して欲しいとの目的で、全国全品半額を強行したが、結果は客待ち10時間以上、多くの来店者を締め出し、寿司を提供せず、交通渋滞を引き起こし、3密も回避できていない。

しかも、50%引きクーポンをこっそり一部の顧客に配る不公平な行為。もはや、飲食店営業者として、社会に生きる事さえ、考え直して頂きたい。

会社ぐるみと言うか、全体でやらかしてくれているので、経営陣の責任とは思われる。お店で働いている人は朝から閉店まで満席だっただけでしょう。しかし、店外ではお店に入れず10時間待ちを強いられているお客様が何倍もいる事を知ったら、どう思うか、、、。

さらに、恐ろしい事は、こうなる事は予想できたのに、何故止めたり、もっと万全の対策が出来なかったか?です。電話番号の末尾数字で来店制限するとか、携帯会員だけに招待メールを出すとか、最初から上限を決めておくとか、方法はいくつかある。

しかし、そんな当たり前のことを無視して強行した、という事は、最終から飲食店としての質の向上を訴求したいのではなく、騒動を起こしマスコミやSNSに騒がれる事が目的だと推測する。

もはや、反社会的行為と言っても良いのではないか。

従順な従業員を裏切り、飲食営業の風上にも置けない悪辣な行為をやった、この会社を許しません。


ガンジーが言っているように「道徳なき商業」は大罪です。この会社は気の毒だか、このままでは、滅びる運命。


では、アルバイトさんが辞めないお店を作るには

どうすれば、アルバイトさんが辞めないお店を作れるのか、私の考えを書きます。

まず第一に「アルバイトさんはいつか、必ず辞めます」したがって、実際は辞めないお店を作ることはできません。退職理由不明のままいなくなったり、経営側が納得できない理由で辞めたりするケースを回避することが「辞めない職場作り」ってことだと理解してください。「ゼロ退職」は無理で、「WITH退職」が正しい認識です。感染症対策と同じ。

で、退職予防のためにすることは いわゆる「福利厚生、プレゼント」です。賄いを食べさせる、とか時々お店で懇親会をするとか、グッズを作ってプレゼントするとか、相手の期待を超えるような事がいいと思います。こういうことは「期待を超える」から効果があるのであって、期待以下では投資の無駄になります。(ここがポイントです)期待を超えるにはコストがかかりすぎるではないかという不安もあります。しかし、例えば、賄いは原価で考えると相当安いのですが、「売価」で考えると相当高価。こういったトリックを使います。私は1年くらい働いてくれたアルバイトさんにお店のロゴ入りのパーカーとかをプレゼントしますけど、ロゴが決まれば、パーカー作成代金は案外安いので、躊躇なく作ってあげます。宣伝にもなるしね。とにかく継続的に何かを与える事です。大義名分はいりません。システムもいりません。高価なものでなければ相手が欲しがるものがあればプレゼントしたらいいんです。自分はまた買えばいい。何かをプレゼントできた相手は、ほとんど辞めません。その効果はプレゼントした品物の価値を大幅に超えます。

 

その次のポイントは、休みたいときに休ませてあげる事。スケジュール上の頼み事を断られても「了解、ありがとう」で終わらせること。スケジュールの調整上でストレスを感じさせない事です。アルバイトは休んだら給料もらえないのですから、休暇申請されれば、オーナーは聞き入れるしかないのです。ハラをくくってください。効果的な希望スケジュールを出さない人や、当日キャンセルが目に付く人については、だんだんIN回数を減少させることもできます。だからスケジュール調整の会話の中でストレスを感じさせる意味はありません。

そして、次なるポイントは、実際に働いているときには「甘い顔」をしてはいけません。お客様に対して問題な行動があったら躊躇なく叱ってください。前段で福利厚生の事やストレスを与えない事を書いていますので、「優しくする」事が大切と思っている人もいるかもしれません。日常は優しい常識人であるべきですが、お客様に対しての失策、商売上の失敗については、悪気があろうがなかろうが、確実に指摘してください。場合によっては叱責することもあるでしょう。「やらかした時に怒る」が理想です。アルバイトさんに優しくすることや、彼ら彼女らを辞めさえない事は手段であって、目的ではないのです。叱責の方法についてはまた後日書きます。

 

ということで、辞めさえない店を作るのですが、最初に書いたように、退職はゼロにはなりません。退職を申し出られても止めない場合もあるでしょう。店舗を活性化するためには、必ず退職してもらわなければなりません。その時期やタイミング、それに伴う感情が100%コントロールできていることが「WITH退職」であり「アルバイトが辞めない店作り」という事になりますね。

 

 

 

 

 

 

誰でも充分な応募を確保できる方法を真面目に教えます

充分なアルバイト数を確保するためには、「充分な応募数」が必要です。ではどうすれば、充分な応募が確保できるのでしょうか。いくつかのポイントがあります。

まず第一に「24時間365日応募できるシステムを入手する」事です。

たとえば、電話で応募してもらうシステムだと、お店に人がいる時間しか応募できません。これは損です。

だから、リクルートサイトが良いのですが、数週間で受け付け終了する会社は365日募集するには高価なので、個人事業向きではありません。定額で1年じゅう応募できる会社もありますので、そちらを使いましょう。

店頭ポスターで勝負するときも、メールアドレスに応募してもらう事もできますね。ただし、メールアドレスは入力が面倒なので、グーグルフォームのアンケートシステムを使ったQRコードを張り付けておくと 24時間365日ワンタッチで応募できる事ができます。コストゼロです。

24時間365日応募できるようにしておくことって、あんまり気づかれていませんが、物理的に考えて、応募が増える事は間違いありません。

 

その次に、必ず店頭のどこかに募集告知をしておきましょう。トイレはダメです。お店のシャッターを下ろしても見える壁などに目立たなくていいですから、安定して貼っておきます。せっかく24時間365日応募できるシステムを使っているのに、店内のトイレとかシャッターを閉めたら見えない所に告知していては効果がありませんね。

 

最後に、(というかコレが一番たいせつなんですが)今、働いている人は 応募確保に関して『最強の広告塔』である事を理解してますか。いつもニコニコ、とまでは言いませんが、普通のチームワークで働いている事が大切です。異様に機嫌が悪いとか、愛想が無い従業員さんがいると、応募は減ります。どうやったら機嫌がよくなるのかはわかりませんが、ごはんをいっぱいたべさせるとか、お給料をすこし上げてあげるとか、何かの方法で機嫌よく働けるようにサポートしてあげてください。なにしろ『最強の広告塔』なのですから。

このあたりが、応募確保のコツだと思います。私は何十年も実践しています。

 

 

 

ゆるーい話を書きました

バイトさんが「可愛らしい」と言われるための工夫とはなにか。

まず、お化粧とかを普通にしてくるようにしましょう。髪の色やピアスに目くじら立てず、飲食店らしくきれいにしてきてね、といえば十分です。トータルで感じよいことが必要で、髪の毛だけ、耳だけが美しくてもダメなのです。

ユニホームの色、特に顔の周辺にある「帽子」「三角巾」などの備品の色合いとかも気を付けましょう。やっぱり明るい色や赤っぽいいろの「キャップ」「三角巾」などをかぶらせたほうが可愛らしく見えますね。かぶりものが無くてもいいですけど、髪がばらけて清潔感が損なわれる場合もあるので、なにかかぶったほうが安全です。

暗い色のベレー帽を採用している会社が多いように思いますが、イマイチ可愛らしくないとおもいませんか。可愛らしくなければアルバイトも集まりませんよ。

ユニホームは何パターンかあってもいいですね。着るほうも楽しめるし、同じものばかり着ていると、傷んだりするのも早いし、ボロボロになるのも早い。色違いとかデザイン違いを作っておいて本人に楽しませるのもいいです。

髪の色を変えたり、コンタクトを変えたり、(美容整形したり)することを喜んであげないといけませんね。お店がお金をはらってないのに、美しく変身してくれることは大歓迎すべきです。

女性同士の恋バナに 口をつっこまない事!! 「俺のときはデートはこんなんだった」とか、「携帯がなかったので家に電話したんや」とかの昔ばなしは「へー」って聞いてくれますけど、興味はありませんよ。恋愛の話が始まったら、巻き込まれないように距離をとりましょう。特におっさんにとって全く関係ないし、需要もない。

ただし、バイト同士が恋バナをしてるんであれば、なかな良い職場環境になっていると思いますので「しめしめ」と思っていいでしょう。

従業員がさらに可愛らしくなるからですね。

まあそういうもんです。

なんとも ゆるい ブログです。

 

回転すし屋さんから脱却した回転すし屋さんが誕生しましたよ

実際の体験に勝るプロモーションは無い、とつくづく思います。いくら「美味しい、美味しくない」と理論上の論争しても、誰かの口の中にはいってしまえば「美味しいか、美味しくないか」の決着はつくのです。口にはいれないけど、サービスの評価も同じです。

とある回転寿司さんが次の日曜日、寿司全皿半額にするそうです。自社のお寿司が「回転すし屋から脱却した味とサービスを目指している事をお客様に体感していただくため」だそうです。米、海苔、醤油、わさび、てんぷら粉、手間をが「回転すし屋から脱却」したレベルにあるそうです。全店が。

 

すごいですね。

 

実際はどうなのかわかりませんが「回転すし屋から脱却」した回転すし屋ってどんな回転すし屋さんなの?

なんらかのレベル改善が行われた事は理解できますが、「回転すし屋からの脱却」というのは「回転すし=おいしくない、高級でない」をベースにした考え方ですか?

回転すしに行く人は、美味しくないけど安いから、我慢して回転すしを利用しているとでも思っているのでしょうか。いろんな回転すし屋さんがあると思いますが、私は「回転すしは美味い」と思って、頻度よく利用しています。

 

しかし残念ながら、私が「美味しいな」と思って利用する回転すし店のリストに、この寿司屋さんは入っていません。本年2月1日のブログに 回転すしの事を書いていますがここは「他店の改善が顕著な中、味とサービスが落ちていて心配なお寿司屋さん」でしたから。

疑問点が多かったので、ネットで調べてしまいました。すると企業買収の最中だったですね。業績も苦戦してましたね。納得しました。今回は新しく経営者になった方々が、過去の経営陣のやり方や実績を言いたい放題批判した後に生まれた戦術なんでしょうか。「回転すし屋からの脱却」という表現には、そういった勘違い、を感じます。

従来から、一番美味しいと言われていて業績が好調なお店なら「脱却」を論じてもいいのですがね。まずは追いついて欲しい。脱却する前に、よい回転寿司になってね。


1日だけ半額にするとお客様が殺到します、お店が正常に運営できるのか。そこで「回転すし屋から脱却した」味とサービスを表現できるのか、見極めさせていただきたいと思います。

これまで現場で味を感じ、サービスを構築していた従業員の皆さんはこんな広告を求めていたのかな。現場を知らない経営陣だな、と思ってなかったらいいんですがね。

自社の過去の否定だけでも腹立つのに、他社やお客様を含めた、業態の否定をしている事に気が付いているのかな。

とにかく、看板に偽りなく、すばらしい味とサービスを構築していただけるように期待しています。


頑張ってね。

 

prtimes.jp