面白い画像を見つけました。
1971年にマクドナルドが日本に1号店を出店するときの募集広告です。
私は1985年に中途入社しました。その時は「週刊就職情報」や「新聞広告」で募集していました。
新聞広告では「レストラン店長募集」と書いてあったようです。
適性検査会場に行ったら、100人位集まっていて、その半分が「かっぽう着」を着ていました。私は「来るところ間違ったかな??」と思ったのを覚えています。
その後、面接会場にいったときは全員がスーツだったので安心しましたが。
当時はまだ「外食産業」の概念は薄く、「チェーン店」ぐらいの感覚だったと思います。
外でご飯を食べるとなると、百貨店最上階とか、うどん屋さん、おかずのならんだ定食屋さん、喫茶店の軽食とか、、だったと思います。喫茶店のオムライスは子供にとってごちそうでしたね。
マクドナルドの功績は本当にたくさんりあますが、そのひとつに「マクドナルドのおねえさん」という概念を社会にもたらした事があります。
当時のうどん屋さんや喫茶店にはいなかった「若くてやさしいおねえさん」が外食産業のサービス現場にはいたのです。
おそらくは大学生のアルバイトさんだったと思いますが、従来の飲食店にはいなかったようなシャキッとした女性たちが、ニコニコ、ハキハキ・キビキビとサービスしてくれたことは社会的にも衝撃だったと思います。
その後、好評を得ていた外食産業のサービスは「機械的だ」とか「くどい」とかの批判を受けながらも、外食産業のひとつの特徴として認識されていました。
そのころのコンビニはロン毛の兄ちゃんがレジをしているような感じで、まだまだ外食作業とはサービスのレベル差があると考えられていました。
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今週、近所にグランドオープンしたリンガーハットさんに行きました。
さほど広くない客席にはたくさんのタッチパネルが配置され、セルフレジだけの対応なので、完全非接触です。
従業員は男性だけでした。それも学生さんとかではなく、本社からヘルプに来たような40台くらいの男性3人でした。
「ありがとうございました~!」
誠意のある声を聞いたら、その人がベテランで店長経験者であることが感じられます。若いころはお店のサービス改善とかにも取り組んでいて、今は本社で出店開発なんかの仕事をしてるんだろうなあ・・と思いました。
しかし、もう、そういうサービス改善のスキルは不要です。
もうフロアーで注文を取ったりしないのですから、お客様にサービスレベルを印象付けることもありません。
せめて最後の「ありがとうございました~!」を元気よく、誠意を込めて発生するくらいしか出番がないのです。
フロアや接客サービスがほぼなくなり、調理中心になりますので、女性の採用も減るでしょう。
では、これから外食チェーンはどうやって競争に勝ちぬき会社を発展させていくのでしょうか?
もうコンビニに「ロン毛ににいちゃん」はいません。外食チェーンとのサービスレベル差はなくなりました。
コンビニを選ぶときにローソンなのかセブンイレブンなのかファミリーマートなのか、私はこだわりません。近い所に行きます。
外食チェーンもそんな感じになるのかもしれませんね。
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