飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

サービス適性って言葉は死語か?

昨日、阪神今津駅のロッテリアさんを利用いたしました。

(店舗の批判ではないです。しかし話の内容をより鮮明にするために、店舗名は実名で書きます)

 

実はこのお店、以前はマクドナルドでした。その時も何度か利用した事があります。サービスが良い事で有名なお店だったからです。

15年ほど前の店舗の印象は鮮明です。

そのときは高校生の女子アルバイトさんが何人かいて、みんなスマイルがあって、子供にやさしくて、清潔感ある素敵な人ばかりでした。

 

さらに驚いたのは、ついさっきまでマクドナルドのカウンターパーソンだった高校生が、仕事を終えて着替えて私服で事務所から出て来たら、きれいなソバージュヘアーのボディコンスタイルになっていたのです。ちょっと髪も染めていて少し派手でしたが、マクドナルドで働いている間は、髪の毛もまとめられていて気になりませんでした。

その変身ぶりにも驚いたのですが、こういうおしゃれさんをうまく採用したなあ、とも思いました。

 

阪神今津駅周辺は、いわゆるちょっと”やんちゃな場所”です。ですから高校生といえどもお化粧上手?でおしゃれな人が多い。

でも、そういう地域ですからね。問題ありませんでした。サービスのスコアも良かったのでうらやましかった。良いサービスができるなら、結構なことです。

採用やな

で昨日、今津のロッテリアさんに言ったところ。

主婦と思われるベテラン女性2人と高校生(っぽい)人が2人働いていました。髪の毛は染めていないし、目元にお化粧なんかしていない女の子です。地味でした。

 

ベテランの方は2人ともマスクなし、高校生っぽい2人はおおきなマスクをしていて顔がほとんど見えません。動きも言葉もぎこちないし、お世辞にも「サービスを受けた」とは思えない状況でした。

 

ベテランの方は良いサービスをしていて、マスクの高校生にいろんなことを教えていました。

 

このお店は マスクは必須ではないようです。(ベテランはしていませんから)

 

ですから、高校生2人はご自分の意思でマスクをしている事になります。

理由はわかりませんが、状況から見て「顔を見られたくない」ということでしょう。学校がアルバイト禁止しているとか、そういうことかもしれません。

 

マスク着用は個人の判断なので、問題はありません。

しかし、この2人を採用したときに「サービス適性」を吟味したのでしょうか。

この2人を採用したら、

店舗レベルはどうなるのか?

売上げは上がるのか?を吟味したのでしょうか?

この地域は(やんちゃと申しましたが)、すこし視野を広げればサービス適性の高い方はたくさんいると思うだけに、残念です。

決して、マスク着用を批判しているのではありません。

しかし採用判定に妥協があった事は否めないですね。「顔を見せたくない」という意識があるならば、サービス適性は高くないと考えるしかありません。これは差別ではなく区別です。

 

でも、他に応募が無ければ採用するしかないんです・・・

 

人手不足という固定概念が サービスを崩壊させている例だと思います。

 

飲食店は髪色、お化粧、アクセサリーに基準を持つ前に、サービス適性の基準を持つべきだと思います。

私に言わせれば、

この地域であそこまでサービス適性の低い人を採用するほうが難しい。

髪色やアクセサリーにこだわるあまり高校1年生ぐらいの年の人しか採用できなくなっているのではないでしょうか。その年代の人はまだ地味ですから。

 

でも高校の2年~3年になれば、それなりに綺麗になる努力をするし、大学生になればもっと努力する。そうなればこの店では働かなくなる。(=早期退職)

 

そりゃ「人手不足」になりますよ。パイが限定されるのですから。早く気が付いたほうがいいとおもいますけどねえ。

やり方を変えないと改善された結果は得れない。

 

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