飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

AIのブロック・マシン化の危険性

この週末、私のSNS配信が2通、Googleさんと FACEBOOK(メタ社)さんによって、ブロックされました。つまり配信されませんでした。

ひとつは、オバマ元大統領の執務室の写真を貼ったもの。

もうひとつは「バイトル」さんを使う応募者が作業する画面をスクショした写真が添付された投稿です。

 

Googleさんのセーフティポリシーによると「ネットを使った詐欺行為」や「公正な選挙を妨げるもの」は生成AIによってブロックされていて、そのブロック数は年間10億通以上だそうです。私の2通も含まれました(笑)

 

ブロックされた事について不満はありません。彼らが企業として世間の非難をさけるために、彼らのプラットフォームをどう使おうが、どう制限しようが自由だと思うからです。

 

しかし、私はある種の違和感・・いや危機感を感じました。

それは「生成AIが行う制限の精度」です。

昨今、詐欺行為や不正配信への批判が強まったせいで、AIがブロックする基準を強化したのでしょう。だから私の2通も初めてひっかったんだと思います。

 

しかし、私の2通はどこをどう読んでも、詐欺でもなければ、選挙妨害でもありません。と、いうことは内容の吟味ではなく、特定の写真やワードに反応してブロックしているということです。記事の内容に関係なく、です。

いうなれば1人の悪人をやっつけるために、その人の居住する家に爆弾を落とし、近隣の人も被害を受けてしまっているようなものです。

「この悪人を排除するためには、他に数人の一般人に被害がおよんでもやむなし。この悪人を逃せば、数万人が被害をうけるから・・」という考え方です。

 

つまり「精度が粗い」のです。

 

毎日、何十億通の配信がある中、不正行為を見つけ出していくにはそういったやり方しかないと思います。DX化というのは処理速度を速めますが、ある程度のミスもあるのです。そういうものです。

「人間が全部やっても判断ミスはおこります。それより少ないミス件数だったら問題ないでしょう」という理論でもあります。

 

この業界は「平均よりマシ」でOKなのです。

 

 

 

 

 

では、飲食店ビジネス業界とはどういう性格か、といえば

開業から2年以内に50%が閉店、

さらに開業から3年で70%が廃業し、

10年後も営業している店舗は10%程度と言われています。

 

つまり、店舗が平均的な運営だと3年もたないのです。

平均以レベルだと2年ももたずに閉店です。

 

そんな業界ですから

最初からトップ10%の味とサービスを目指さないと、必ず閉店、廃業です。

 

そんな飲食業界に「ミスは平均程度起こりますよ」「平均ぐらいの満足度はありますよ」というシステムを入れることに対する不安感はないのでしょうか。

 

システムを人が使いこなして、トップ10%に入れば生き残れますが、マシンにまかせっきりならば必ず廃業することになるのに・・。

 

顧客管理とか、ネット配信とか、発注業務とか、サービス全般等を全てマシンに任せると「楽ですよ」「案外、儲かりますよ」というセールスはしょっちゅうあります。こんな言葉やデータに乗せられて、マシン化を急ぐ事に不安感をもってください。

 

閉店するお店も含む平均値は必要ないのです。

 

10年以上続いているお店に起こるミスや不具合の集計や分析が必要なのです。でもそんなデータのとり方はしていません。

このシステムを導入するとトップ10%で生き残れるお店になれるのだろうか?を考えてみるべきでしょう。

 

平均的なお店は生き残れない業界なのですから。

 

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