飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ブラック職場・パワハラ教育・働き方改革の関連

「ブラック」と言われる職場があります。

とくに飲食店の多くはブラックといわれていますし、

長時間労働の温床のように思われています。

営業時間が長いこともその原因です

 

なぜブラックになるのか?

私はいつも不思議に思います。

 

まず、売れてないケース・・・・

何とかしようとして客も来てないのに

いつまでも営業したら長時間労働になります。

売上がもちなおさなければ、閉店せざるをえなくなります。

 

または、売れているケース・・・・・

売上げが伸びているのに、人が足りないから、

足りない分をカバーしようとして長時間労働になります。

人数を増やす事ができなければ、売上げがさがります。

 

上記ふたつのケースでは、一時期ブラックになりますが、

そのうち自然に(良い意味でも悪い意味でも)問題は

なくなります。

 

 

結局

人件費を払いたくないお店が、

残業代や休日出勤手当を支払わずに

就業員を際限なく働かせるから「ブラック」になるのでしょう

従業員に残業代や休日出勤手当を支払わずに営業すれば

売上が足りなくても利益は安定しますから

長期的に「ブラック」が維持されます。

 

これは業界のせいではなく経営者のせいです。

 

もうひとつブラックになりやすい構造があります。

それはチェーン店とか複数の飲食店を経営する企業の出現です。

たとえばA店で莫大な利益がでていて、

利益の出てないB店がカバーできる場合

面子や体面のためにB店を閉店せず、

B店店長の利益確保を求めるのです。

責任転嫁です。

不採算店舗なのに何の手も打たず

現場に責任を押し付けるのです。

 

店長は一生懸命経費削減に努めますが

無理なので、残業代をつけないようにします。

自分も休まず働きます。

従業員に対して深夜のタクシー帰宅を許さず

始発が出るまで事務所待機させたりします。

 

そうやってブラックな職場は簡単に出来上がります。

「つぶれるよりましやろ」と思わせて

諦めさせるのです。

 

 

 

全てに共通することは、

「残業代を支払わない」事です。

残業代を請求する事をあきらめさせるような

パワハラもあるでしょう。

 

意気に感じて長時間働いている人もいるかもしれませんが

残業代は請求すべきです。

 

働き方改革」という言葉や施策が

残業代や休日出勤代を請求しづらい社会にならないか

心配です。

 

働いたら給料をもらう事

働いてもらった分は支払う事

これが、楽しく、正常で、成長しつづける

ひとつの最低条件だと思っています。

 

パワハラと未払いに対する正しい教育を

しっかり進める事が大切です。

今の大学生さんは

こういうことがわかっていません。

 

サービス残業が無くなれば

ブラック職場は確実に減ります。

それは、むつかしいことでしょうか。

「むつかしいな」と思っている人が多ければ

働き方改革なんかできませんし、職場は変わりません。

 

 

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