飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

小規模飲食店のDX革命の最低条件

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私のような小さなお店でも、POSシステムの営業が定期的にあります。

タッチパネルのオーダーシステムとかスマホのオーダーシステムの事です。ハンディ端末を使うだけでも、オーダーや売上げの集計が簡単になるので便利です。

 

小規模飲食店もいずれは 完全にDX化されるでしょう。

 

極端な例を言うなら、「現在そろばんを使っているお店は無い」ように、

昔使っていたツールは必ず新しくて便利なモノにとって代えられ最終的には一掃されるのです。したがって紙切れでオーダーを聞くシステムもいずれはなくなると思います。

 

しかし、いつ変えるのか?がまず問題です。

 

今、市場に出回っているシステムは、まだ過渡期だと思います。

飲食店のデジタルシステムは着実に開発されてきていました。

10年くらい前は、客席のだだっぴろい大規模店舗などでは定着してきていましたが、小規模店舗ではコストに見合わない状態だったのです。

しかし、コロナ禍による「非接触サービスブーム」と「飲食店は慢性的人手不足」という風説に乗って、たくさん売れるようになったので、そのまま市場に出回ってしまった。

 

ですからセールスしてくる人の決まり文句は

「オーダーの取り漏れがなくなりますよ」

「人員が減らせますよ」

と、なります。

 

では「オーダーの取り漏れ」なんかないサービスの安定した店や、これ以上人員を減らせないお店には不要となります。でも、売れまくっているので業者や代理店は現状が勉強できていません。

 

象徴的な会話として今回のセールスさんが

「閉店間際の1時間ホールのが不要になります」と言ってきました。

で、私が

「タッチパネルのできる仕事はオーダーを聞くだけだが、ホール係の仕事は、商品の配膳、会計、あとかたずけもふくまれるが、それは誰がするの?」と聞いたら

彼が「残った人が・・・」

 

こういう破綻したセールストークが横行しているのです。

「と、なるとまだ導入できないなああ」と思うわけです。

 

別に、営業さんを怒っているのではなく、ステレオタイプトークじゃなくて、お店の現状にあった物を選択できるようにしてほしいんです。興味あるんですから。

 

アナログであることにこだわりなんか全くありません。できればもっと安くて便利なモノにしたい。

 

私の思う「飲食DX化のあるべき姿」は最低でも

音声入力システムで外国語対応付き、ホール係がハンズフリーになる事

が達成されているイメージです。

 

とにかく、今より作業効率が上がらなければなりませんし

お客様の負担も増やしてはいけません。

 

ですから「ハンディ」は許容できます。ホールの作業効率は変わりませんが、入力後の効率が上がりますから。コストが合えばOK

 

タッチパネルオーダーはお客様の負担が増えるから、要注意ではありますが、店舗のレイアウトなどでブラインドされた客席があるなら検討可能でしょう。

 

スマホオーダーはお客様の資産を使うので NGです

 

オーダーをデジタルで入力することによって原価計算や予約分析等もできるようですが、あくまでもシステムの付加価値であって、本質的な機能がOKとなってからの事でしょうね。

 

簡単に書きましたが、これが私のDX導入の基準です。

 

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