飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

おいしいポン酢の話です

営業自粛が解除されて1か月近くになってきました。

売上げもすこし上がりましたが、お客様の多様性も出てきたように思います。

家族連れが増えましたし、おつまみや一品注文が圧倒的に増えました。お子さんと親御さんでは食べたいものも違うし、飲みたい人達もくるようになったから、いろんなものが売れるのでしょう。

 

最近よく売れるメニューとして とり皮ポンズ・ミノポン酢・が代表的です。ほかには塩だれきゅうり(やみつききゅうりと呼ぶお店もある)、タコフェ(タコのチョジャンあえ)とかがあります。

 

お客様は「さっぱりしたものも食べたいんだな」と思っています。さっぱりしたメニューのポイントとなるのは、やはり「ポン酢」だと思います。

 

だいたいのお店にはポン酢を使ったメニューがあると思いますが、どの店にもこだわりがあるのでしょう。関西はフグ料理に代表されるように、ポン酢文化があります。ポン酢がおいしいお店は信頼できると思っています。

 

当店のポン酢はどういうレシピなのかは秘密ですが、いくつかのこだわりの中でひとつだけ明かすと・・・・「自家製ゆずこしょう」を使っています。自家製と言っても私が作っているのではなく、九州の友人にお願いして分けてもらっているものです。どう作っているのかわかりませんが、圧倒的に香りが良く、他で食べた事は無い味です。商品として発売されているものではないです。

 

「自家製ゆずこしょう」をポン酢に入れるようになって、明らかにポン酢メニューのリピーターが増えました。お客様によろこんでいただけるし、すっぱいものは食欲を増進するし、コストも軽いし、手軽だし、文句なしです。

 

先日、ポン酢をお皿に入れたアルバイト女子が、このゆずこしょうの結晶を「ゴミ」と勘違いして、スプーンですくおうとしていました・・・・。

 

その、注意力はありがたいが「ゴミちゃうねん。旨味の塊や」といって説明したら、感心してました。

 

このゆずこしょうがある限り、当店のポン酢メニューは「決して他店では味わえない逸品です」と言えます。

 

じつは、他のメニューに使っても美味しいのですが、それは私だけの楽しみになっています。

卵かけごはんとか、チーズチジミとか・・・(言うてもうた!?)

 

ポン酢革命です。

「最近よく売れてるなあ」と思うメニューがあれば、何か特徴があるものですね。

 

アルバイト2人同時応募はお勧めしませんね。

アルバイトの面接を2人連続で実施しました。

 

どちらも男性で大学1年生。2人とも感じの良い青年ですが、、、

WEB履歴書の書式が同じ、同県出身、住所(マンション)が同じ・・・・。

 

こりゃあ、この2人は「友だち」やなあ。

 

ホール女子なら2人とも採用でもいいけど、男性は各学年1人と決めているし、予備の追加メンバーとして現2年生は2人目採用してて稼働しているし、今年は2人目採用は無い。

 

仮に2人目を採用するとしても、「同マンション・同郷・友人同士」のコンビを雇うパターンは絶対に無い。生活パターンが似ているのだから帰省や長期休暇のパターンも同じになる可能性は高いから。

 

いろいろ考えながら面談しましたが、最終的に「キミは友達と一緒に応募したのかい?」と聞きました。

 

当然、答えは「YES」です。2人で自転車に乗って、アルバイト募集広告をチェックしながら地域を走ったようです。自分の足で探した事は評価できるし、スマホ上で履歴書作成した事等、行動力は評価できる。

 

ここは、誠意をもって話をするしかないので、肚をくくりました。

 

2人目の面接時に言いました。

 

「2人で応募してくれているのはありがたいが 1人しか採用しない予定です。で、もし2人のうちどちらかが積極的な応募で、どちらかが(失礼だが)『付き合いで応募』ならば、それを教えてほしい。2日間待ちます。」

 

そして

 

「どちらもが積極的な応募だったのなら、連絡は要りません。その場合は私が責任もって判断します。判断は『片方だけ採用』『両方不採用』『両方採用』のいづれかです。仮にあなたがたが話し合ってひとりに絞ったからといって その人が採用される保証はありません。他にも面接している人がいるからです。」

 

厳しい内容だからこそ、きちんと伝えるべきだと思います。

 

生まれて初めてのアルバイト応募で、世の中の厳しさを伝えられてびっくりしたでしょうけどね。

 

2人で応募したら、応募する方は心強いのかもしれませんが、自分たちで競争率を上ているのだという事も理解してほしい。

 

ここらへんのことは、むつかしいかなあ。

 

 

 

 

 

 

仁川・「もつ鍋寄席」落語会が戻ってきました

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客席を使った寄席(落語会)が復活します。

 

2年前に企画していた「第11回もつ鍋寄席」がコ〇ナで中止になってしまってから、長い間再開できませんでしたので、「もう無理かな?」と思っていました。

 

そもそも、吉本興業の芸人さんが、お客様として当店をご利用いただいていた関係で近隣にお住まいの落語家さんを紹介いただき、この落語会がはじまりました。お店の雰囲気にも合っているし、地域にも貢献できる良い企画です。

 

出演するのは吉本興業所属のプロの落語家さんです。

 

 

笑福亭仁鶴師匠のお弟子さんに笑福亭仁智さんとおっしゃる人がいます。若いころは「ヤングおーおー」などでよく見かけた方ですが、今や関西落語会の中心的師匠となられました。

 

「仁鶴・仁智!!よく覚えてるがな!!」っていう人も多いんじゃないですか。

 

仁智さんは今やあんまりテレビに出ない本格的な落語家となっているようです。

すごいですね。もっとタレント的になるのかと思いましたが、、、、。

 

ザ・パンダ」という落語家4人グループもありましたね。仁智さんは「ザ・パンダ」ではなかったけど、その中の桂文珍さんとか月亭八方さんもすごい落語家になっていますね。桂きん枝さんなんか 4代目桂小文枝になってます。

 

若手のころはみんな一緒にがんばっているように見えましたが、鶴瓶さんとかさんまさんとかみたいな、タレントとしての生き方だけではなく本格的な落語家になっていく人もいたのですね。それはそれで、納得しますし、なんだかうれしい気がします。 

 

話を戻しまして、

その仁智師匠のお弟子さんが今回落語会をしてくれる笑福亭智之介さんと笑福亭大智さん」です。智之介さんが兄弟子ですので「智之介にいさんと大智君」ですね。お二人とも、さすがプロやな!!と思わせる力量です。智之介にいさんは、女性の声色がすごくうまいし、マジックもできるし芸達者です。大智君は毎回新しいネタをおろしてくれて、仁川近隣住民期待の星ですね。最近ちょくちょくテレビにも出ています。

 

今回、「もつ鍋寄席」復活で、とてもうれしいのですが、智之介兄さんや大智君がテレビで売れて、手が回らなくなって「もつ鍋寄席」ができなくなるのが、一番の希望ではあります。

 

早く「幻のもつ鍋寄席」になったらよいな、と思うし、そうなると思いますよ。

 

ですから早い目に見に来ておいてください。何十年か先に、価値ある昔話ができるかもしれませんね。

 

募集時給に悩む毎日です

募集時給設定について悩んでいます。

 

一昨年、兵庫県の最低時給が929円になりました。そのときの当店の募集時給は920円でした。(昨年は据え置きでした)

 

私としては 一昨年は919円位にあがると思っていましたので、夏頃までに既存のメンバーの時給を930円以上に上げておいて、募集時給は920円のままの予定でしたが、実際は最低時給が929円になっていまったのです。

 

ですから、今は、はほぼ全員が930円になってしまっています。これは私の流儀に沿わない事です。私は「教える人の時給は、教わる人の時給より高くあるべき」と思っています。しかし、コ〇ナで 昨年は最低時給は据え置きでしたし、時給をさわる気がしませんでしたので、今のところそのままです。

 

この部分は既存メンバーの時給UPで是正したいと思っています。

 

そして、もっと気になっている事は・・・・

 

隣接する「大阪王将さん」の募集時給より、当店は20円安いのです。

 

現状、募集時給が930円設定でも、充分な採用はできています。しかし、「それでいいのか?」と 自問自答する毎日です。

 

・隣接する競合店より、募集時給が安い事に対して、無策である事は

・商売人として正しいのか?

・従業員に対して誠意があるのか? 

・時給だけを見て応募を見送った人がいるんじゃないのか?

・どうせ数年後にはまた兵庫県の最低時給が上がってしまうのなら今のうちに上げたほうがいいのではないか?

とか・・・・・

 

今のところ・・・・やっぱり・・・・ 950円に上げたいと思っています。

 

しかし、このコストアップをどうやってカバーするのか? 

 

私らしいやり方を考えてみて、うまくいきそうだったら、アクションします。

 

人材への投資は 「早め早め」 が原則だと思いますし、

人手不足を感じてから やっていたのでは 間に合わないし、

そもそも、

地域において あらゆる面でナンバーワンなお店でありたいと思っていますので、それにふさわしい行動をとるべきだとも思います。

 

ただし、商売人らしく、利益第一主義を犠牲にしないアイデアを考えます。

 

 

 

 

 

 

今年もアルバイトの応募を順調に得れそうです。

4月に入ってアルバイトの応募が数件ありました。今年も目標人数を確保できそうです。

 

しかし、全採用数が確定するには5月までかかると思います。

 

思えば、12月から募集ポスターを店頭に張り付けております。

進路確定の高校3年生を確保するため12月から募集活動を開始したのです。

 

結局、進路確定の高校生は1人採用できました。12月から3月まで告知を続けて、1人だけ採用です。

 

その後4月になって今のところ、5人応募、1人採用、3人面接待ちとなっています。最終的には5~6人の採用を見込んでいます。新1年生が中心になると思います。

 

これは順調なペースと言えます。ですから、ポスター以外の募集活動はいたしません。

 

皆さんに理解していただきたい事は

 

12月から3月までの告知は無駄ではなく、ずーっと告知していたから4月に入って応募が得れているのだということです。

 

今年の動向だけを見て、「だったら4月から告知すればいいじゃん」って思ってはいけません。

 

年度によっては、高校3年生が数人採用できる場合もあります。またはGW後に採用できる場合もありました。コ〇ナの影響を受けて、オンライン授業が多くなったりすると状況も変わってきます。

 

「採用目標が達成されるまで、

    募集活動をやめてはいけない」

 

これは、当たり前な事なのですが

  大部分の人は この原則を実行できていません。

 

・料金の高すぎる媒体を選んでしまったので、募集活動が継続できない

・掲出しても数か月応募が無いので、効果の無い方法だと判断した

・ただ募集しているだけでは受け身なので納得できない、気持ち悪い

 

とかの理由で、募集を止めてしまったりします。

 

私は

「アルバイト募集は、究極の受け身ビジネス」と思っています。

 

大海に竿を垂れてひたすら待つようなものです。

垂れた瞬間の反応が鈍くても、根気強くやる以外に王道はないです。

 

ですから、1年中やり続けることができるような コストの軽い媒体を選ぶべきです。

半年で確保できたら 儲けものと考えています。

 

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単純作業の仕込みの時間は情報収取の時間でもある

居酒屋店長の昼間の過ごし方はいろいろあります。

 

事務作業をしたり、馴染みの喫茶店とか定食屋に行って昼間の食事を楽しんだり、映画とか、友人と会うとか・・・まあ、それなりに遊んで息抜きもしています。

 

昼間に計画的に実行しなくてはならない仕事として「仕込み」があります。当店の場合、主に野菜やお肉のを、売れる売サイズに切りわけたりして、商品として出せる前の状態にするのです。

仕込みなしに営業はできないので、重要ですし、結構時間がかかります。

 

ただ、お店で、一人で黙々と作業するので、YOU TUBE なんかを聞きっぱなしにしている事が多いです。耳がヒマなんでね。(昔はラジオだったのかもしれませんが、今はYOU TUBE ですね。)

 

ですから、社会で起こっているニュースには相当詳しくなります。昔だったら「貴乃花部屋問題」とか・・・。今はコ〇ナ問題と ウクライナの問題について毎日情報収集していますね。

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ここのところ、アルバイトのMさんは お店に来るたび、私に社会の問題について質問してきます。ストレートな聞き方です。

「どっちが悪いんですか?」「これからどないなるんですか」とか

 

そのたびに私は全力で、YOU TUBEで仕入れたエピソードも交えて、見てきたかのように話をします。

 

Mさんは「店長の説明が一番わかりやすい!!」と評価してくれてて、毎回新しい質問を持ち込んできます。

 

「3人の学習」という言葉にもあるように。他人から聞いた情報を自分で理解して、第3者に説明する作業を通じて「自分」の学びが完成します。ですから、私はMさんのおかげでとっても「事情通」になりました。

 

質問されると思うと、しっかり学ぶものですね。

 

サラリーマンをしていたころに比べて、社会から情報を仕入れる量が圧倒的に多いですね。ですから「仕込み」の時間は 楽しい時間でもあります。

 

ラジオと違ってYOUTUBEは自分の知りたいジャンルを選べるし、つまらなかったら途中で切ることもできますから、ホンマに便利。

 

単純な作業の繰り返しを楽しい時間にしてもらってます。賢くなりますわ。

 

 

酔っぱらいの組織論が増えているのではないか

就職して2年たった元アルバイトAさんが彼氏と一緒に食事に来てくれました。

 

食事が終わって彼氏が私に話しかけてきました。

 

「今年の阪神、たいへんですねえ・・・・」

 

私が阪神タイガースのファンで、去年はタイガースユニホームで営業していた事を知っているのでしょう。話題としては盛り上がる題材です。

 

ファン同士の勝手な理屈が、どんな話に発展したかというと・・・

 

開幕スタートの段階で、チームが「機能しない」=つまり、故障者続出とか連続完封負けとか中継ぎ押さえが定まらないなんて100%首脳陣の問題ではないのか。

つまり、2カ月前からキャンプインして開幕日に向けて、チームが「機能する」ようにメンバーを選抜し、調整するのが、首脳陣の仕事のはず・・・という事です。

 

そして話はタイガースの話題を外れて「上司の責任」に関する話題になりました。

 

リーダーが出す方針・作戦や、その行動が的を得ていれば成果はでます。

でも、場当たり的な動きしかできないリーダーでは、勝てないし、チームは空中分化しますなあ・・てな話になりました(タイガースはそこまでひどくないけど)

 

そんな話になったとき、OGのAさんが「うちの校長に言ってください」って言ってきました。(Aさんは、今、教員になっているのです。)

 

彼女の働く職場の中で何は起こっているのかわかりませんが、2年も働けばいろんな悩み事にあたるのでしょう。

 

上司に不満が出るのは成長した証拠でもある。

 

それを自分の中で処理したり、反面教師にしたり、相手の立場を理解してフォローしたり、その上の上司に訴えたり、いろんな対応方法があります。

 

自分が上司に不満を持つのは良いが、それによって自分や自分のチームがネガティブにならないように「立ち回って」行くのも社会人の知恵ですね。

 

いろんな話になった エキサイティングな夜でした。

 

タイガースは完封負けでした。何かを変えて頑張ってほしい。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(野村監督の本から引用)ですから。