手前味噌な話ですが
店内で男性おふたりのお客様から声を掛けられました。彼らは2回目のご来店で前回「かわいい従業員」が多いなあ、と思っていたが、今日見たら またかわいいので、店主と話したくなったようです。30歳くらいの、きちんとした男性です。
こういったお声かけをいただくことは、時々あります。通常は「顔採用ですか?」と言われ、「それ以外どこみるんですか?」と言い返して会話を終わらせる事が多いですね。しかし今回は男性2人が、「なぜ、そういうことができるのか」「なぜかわいい人が採用できるのか」について質問してきたので、すこしだけ真面目に話しました。
可愛い人を採用したければ「髪・ピアス・ネイル」に規制をかけずに募集したらいい、と教えました。ただしこれは基準を緩和したのではなく、あくまでも飲食店のお客様に認められるようなハイレベルな容姿を求めていることも伝えることによって成り立ちます、ともいいました。なぜなら関西学院大学のほとんどの女子大生は「髪・ピアス・ネイル」を楽しんでいるからです。私は「普通の女子大生」を採用したいんです。とも。
ただし、あくまでもこの戦術は、マンモス大学が近隣にあるから成立することです。自分の店舗の周辺にどんな人々が居住しているかを把握するのが先決です。
当店は大学生にターゲットを絞りましたが、場所によっては大学生がいない地域もあるります。別の地域で「髪・ピアス・ネイル」を開放したら、変な人ばっかり来るときもあります。
この辺の話をしているうちに、他の仕事が入ってきて、話を中断せざるをえなくなりました。彼らには十分だったようですが、私には「もうすこし話をしたい」というストレスが残りました。
お店が決まったら、採用ターゲットを決める。ターゲットが決まったら他のジャンルの人は雇わない。ターゲットが絞れていれば、相互の紹介で芋づる式に採用できる可能性が高い。同じジャンルの人はつながっているからです。主婦→主婦、学生→学生は容易につながるからです。その次はそのジャンルの人々が「働きやすい」と感じるシステムを構築する。まずは可能なスケジュールの吸い上げ方法と作成タイミング、および変更の時のシステム構築です。たとえば主婦ならば曜日固定のほうが喜ぶでしょうし、学生さんはフレキシブルのほうが良いでしょう。主婦と学生を採用している店舗に断層ができるのはこの違いがあるからでしょうね。どうしても曜日固定の側が「主」フレキシブルが「従」となります。しかし仕事能力は若い方が良かったりするので、感情の行き違いを生むのですね。
スケジュール施策がきまったら、退職予防のためにするアクション、どんな福利厚生を用意するか、まかないの出し方、年間の宴会スケジュール、OBの取り扱い、従業員への年賀状、時給の取り扱い、などを考えていきます。
な-んてことまでお話できたらよかったんですが、立ち話では時間無いですよね