飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「アルバイトの掛け持ち」に耐えるのです。

学生さんとお話していると、いろんな情報が入ってきます。

 

アルバイトを使っている飲食店には、

「いまだにこんなルールつかってるの?」っていう決め事があるようです。

 

時代遅れなルールの代表は

・髪色規制

・ピアス禁止

・兼業禁止

かな

 

髪色やピアスの禁止によって、応募者の大部分がそそっぽを向くことは以前に書きました。既存のアルバイターとのあいだに溝ができる原因にもなります。

 

今回は「兼業」について書きます。

 

正社員が「副業可能」になりつつある現在、他でアルバイトをすることを嫌がるなんて・・もう言語道断・支離滅裂ですね。

 

たしかに、自店舗のアルバイトさんが、「他でもアルバイトします」と言い出したら、裏切られたような気持ちになります。

 

昨日もアルバイトのSさんが来月のスケジュール調整中に「他でもアルバイトしてまして・・」という話をしてきました。やっぱり瞬間的には寂しい気持ちになりました。

 

でも、相手の思うような月収を自分のお店で払う事ができないならば、他で稼いでくれるほうがいいでしょう。そう思って自分を立て直しました。

 

問題は、

自店舗を退職するのではないか?

必要な曜日・時間帯に来てくれなくなるのではないか?

という経営側の心配です。

 

あなた(店長・経営者)が こういう心配から

・兼業は報告してからでないとはじめてはいけない とか

・土日は優先して入らなければならない

 

などの新ルールを決めて、徹底しようとしているならば、思いとどまってください。

こんなルールを決めたら職場は崩壊してしまいます。

 

では、どうすればよいのか

「魅力ある職場を作る」のです。

 

人間関係が良くて、

労働環境が整備されていて、

成長できたり

友人ができるアルバイト先なら、

アルバイトさんも退職まではしたくはないでしょう。

少なくなった希望スケジュールは なるべく使ってもらえる枠に出すでしょう。

 

経営者側としても、魅力ある職場を作った上で

収入や個人的な興味があって「他の仕事もやってみようかな」という気持ちも理解すべきです。

 

アルバイトの掛け持ちは「認める」のではなく「推進」するぐらいでいいのです。

 

そういうものです。

 

ですから、これからは

「職場の魅力対決」に勝たなければならないのです。

 

兼業が常識になっているのですから、

さまざまな方法で職場の魅力を高めなければ、早期退職されてしまって、

いつもいつも生産性の低さに悩まなければなりません。

 

これからは「職場の魅力」を高めたお店が勝ちます。

 

新規採用ばかりを気にしていてはいけません。

 

お金に余裕があるなら、おすすめはしませんが、「土日の特別手当」みたいなこともやってみてはいかがでしょうか?タイミーよりはマシなお金の使い方ですから。

 

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