飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

目標設定の手法で学んだ事を生かす

社会に出て一番最初に学んだことは「目標設定」の手法です。

具体的・個人的・測定可能・達成可能がその要件だと教えてもらいました。

この「測定」という部分でさらに学んだのはすべての事柄の単位を「円」で揃えるということです。

原材料の廃棄量を改善する場合、〇〇KGとかではなく、金額に換算して〇〇円とします。たとえば野菜1KGと肉1KGでは価値が違いますので、同じ1KGだと肉のほうが価値があります。

同じように、人材育成や退職数の改善なども金額に換算します。これによってすべてコスト改善になります。逆に言うとコストに置き換えられない事は仕事の成果としてカウントできません。

売上の改善はその数字に粗利%をかけて、かかったコストを引いたら増加利益になりますので、成果が見えます。

すべての仕事を「利益金額」で表すことによって、正確・公平・公正となり、このシステムによってビジネスを正しく導いていくことができる。

だから、

時によっては金額で表し、また別の時には違った単位を使う人は、仕事ができない人か卑怯な人、とみなされます。

私はこの手法をマスターすることによって仕事を楽しむ事ができました。

現在では誰かにビジネスプランを発表するような機会はなくなりましたが、今でも自分のやろうとしていることがどれぐらいの価値になるのかを金額に置き換えて優先順位を判断しています。

 

マスコミを通じて感染症対策が伝わってきますが、単位がそろってないな、と思う事が多いです。入院や隔離の基準を緩和すべきかどうかの議題で、「じゃ、老人が病気になってもいいというんですか!」とか「何人の方が自ら命を絶っているのかしっていますか?」とか言い出すと、目標設定どころの話ではない。場合によってはお医者さんが「あなたは感染している医者の手術を受けますか?」とか言い出す始末。

こうなると、正確な議論を避け、相手をやりこめるだけの口喧嘩です。

視聴者の期待を裏切るだけでなく、視聴者(国民)をばかにしてんのか?とさえ思う。

病気という観点からならば人の命の危険度で単位をそろえてもいいし、経済の観点ならば貨幣価値に単位をそろえてもいい。冷静な議論が行われていることを証明してほしい。

1人の人の命を粗末にしてよいとは言っておりません。1人の人の命は地球よりも重いことは重々理解しています。

だから金と命を比べるようなことはしてほしくない。

 

そのうえで、結論を出すための誠実で正確な議論をそろそろ見たい。