飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

燃料・原材料化価格高騰報道について思う事

戦争が起こってしまった事やその他もろもろも影響で物価が全般にあがるみたいですね。原材料や燃料の価格も上がります。したがって飲食店のコストも上がるのです。最低時給もあがるかもしれません。

 

テレビで「値上げ」に関するニュースが報じられて「街のお店の経営者」が出てくると、必ず言うのが「商品は値上げできないから、、、」という前提で、「耐えます」とか「頑張るしかない」とかの結論を述べています。

 

そんなとき私は思う

 「いったい何を頑張るの?」

こういうとき、テレビのレポーターに「具体的に何を頑張るのですか?」って聞いてほしい

 

原材料の値段が上がっているのに販売価格を上げる事が出来なければ、利益が減るだけでしょう。もともと利益が減っても大丈夫な値段で商売していたなら、値上げしなくても良いでしょうね。でもそれは「頑張る」でも「耐える」でもない。

 

何か経営努力でロスを減らして、収益構造の改善でカバーできるとしたら、「頑張ってる」とはいえるけど、もともと余裕があっただけで「先にやっておけよ」となる

 

自分のところだけ値上げせずに、他のお店からお客様を奪って売上げを伸ばして、収益金額を守る事を言っているなら「頑張ってる」し「耐えてる」けど、ニュースの本質に合ってない。

 

人を減らして、品質やサービスのレベルを下げて、お客様の負担を増やしたて収益を守るのなら、「頑張っている」のはお客様ということになる。

 

残業しているのに残業代を払わないとか、リストラしたりして収益を守るなら、耐えているのは「従業員」です。

 

原材料価格が大幅に上がったら、まず値上げを考えないと 不健全な状態になります。

まずは、どうやったらうまく値上げできるかを「頑張って」考えるのが経営者の仕事でしょう。だれかに負担を押し付けるのではなく、お客様にご理解いただける方法で(もしくは気にならない範囲で)薄ーく負担してもらうために頑張るべきですね。

経営者は原材料価格が下がった時の事も含めて、普段から考えておくべきです。

 

そういう答えを導きだす報道は見たことが無い。だからおかしな話になる。