飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

いよいよ就職先へ旅立っていきます

そろそろ3月のアルバイトスケジュールを作る時期です。

 

大学4年生の人達から「最後の出勤日です」というコメントを添えて希望スケジュールが送られてきます。もう月に1回か2回くらいしかありません。

引っ越しや旅行など、就職前の学生さんにとって3月は忙しいのです。その忙しい中、けじめのラストインを設定してくれるていることに感謝しています。

 

8年前に採用したTさんは、四国出身でご両親とも教育者の1人娘でした。

ご両親もたまに兵庫まで出て来て、当店で食事してくれたりしていました。卒業後は地元に帰ってきてほしいようでした。

 

Tさんも地元の銀行を内定していました。

 

Tさんは在学中に「休学」して1年間アメリカに行っていました。

「留学」してアメリカの大学に通うと4年で卒業できますが、あえて「休学」してホストファミリーの家に下宿しながら、現地で働くシステムにしたのです。

 

彼女はとても字がキレイで、読みやすく、「黒毛和牛カルビ」とか漢字を使って伝票をか書くので「めんどくさくないか」と心配したり、商品が上がるたびに厨房に「ありがとうございます」と言ってくれるので、私、嬉しかったり・・・。

 

彼女はだれが見ても良い女性です。質素で友だち思いでもありました。競争心のようなものはあまり感じませんし、虚栄心はみじんもない。

 

そんな、彼女が就職活動中4年生の夏頃、銀行以外に受けている事を教えてくれた会社がありました。全日空日本航空です。

 

「それって CAさんか?」と聞けば、「そうです」とのこと。

 

CAさんになりたい人はたくさんいるので、専門の「塾」に行ったりするものだと思っていましたので、私は意外だな、と思いました。

彼女は「外国語能力を生かしたい」とは言ってましたが、「キャビンアテンダントになりたい」なんてそぶりはなかったのです。

 

ひょっとすると最初は「記念受験的」な応募だったのかもしれません。

 

その後、両社ともすんなり内定しました。

 

採用担当者は「あなたのような人を採りたかったんです」と言ってくれたそうです。採用担当者の気持ちはよくわかります。私も同じ立場なら、同じことを言ったでしょう。

 

いまではいろんな国からインスタを送ってくれます。元気でやっているようです。CAらしい雰囲気になっていました。

 

3月になって、みんながいろんな就職先に旅立っていくのを見ると、過去に関わった人の事を鮮明に思い出します。

 

とくに8年前、一期生として採用した人はいつも思い出します。