飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

東京2日目報告(宴会幹事の効用)

東京にやってきた目的は友人の結婚式・披露宴への出席です。

で昨日その結婚式・披露宴がありました。

 

新郎新婦は誰もが知っている音楽レーベルの会社(総合エンタテイメント)の社員です。業績もよいようですし、参列者も若々しくて元気がありました。

 

そもそも新郎新婦の元気が良くて、2次会のビンゴゲームは新郎新婦が結婚式の衣装(タキシード、ドレス)を着たまま司会で盛り上げていました(笑)。

 

総合エンターテイメントの会社なので「”盛り上げる事”に一生懸命なのはあたりまえかな」とか思いながら、楽しんでいました。

参加者の半分以上はその会社の社員や関係者なので、ノリもよくて、元気のいい会社だなあ、と思わせるパーティです。

イメージ映像



 

昨今、上司の参加する飲み会や宴会を否定する流れがあります。

そんなの無駄だ、という考え方です。

では、こういう会社色の濃い宴会(パーティ)はこれからは「御法度」なのでしょうか?

 

私は新入社員のころ、会社主催の宴会に出席して、先輩の素晴らしい運営力に関心してばっかりでした。

お金もかかっていますし、

楽しいし、幹事さんはよく考えているなあ、と思ったものです。

学生だったころの私はせいぜい「飲み会を仕切る」くらいが関の山です。

 

会社が予算を出した宴会で、

確実な進行とか、

手際の良さとか、

素晴らしい景品のあるビンゴゲームとか、

プロか?と思われるような芸達者な社員さんが出てくるとか、

「やっぱり社会人ってスゲーな」と衝撃をうけました。

 

後になってきづきましたが、若手社員にとって部署の宴会の幹事を任されることはひとつの「登竜門」でした。

忘年会や転勤による送別会が多かったと思いますが、頼りにならない奴は任せてもらえません。

 

場所の選定であったり、プログラムのを考えたり、新しいゲームや出し物を入れたりすることは簡単ではありませんし、お決まりの芸や順番のきまりもあるので外すわけにはいきません。

 

宴会幹事は面倒な作業です。

司会はだれなのか?

宴会の開始前には会場説明や注意事項を説明ないといえけない

主賓の挨拶は必要なのか?誰なのか?

乾杯の音頭は誰なのか?(若手なのか長老なのか)

芸達者な人はだれなのか・・・・

余興はあるのか・・・

サプライズは必要なのか・・・

料理は妥当なのか・・・

会費は取るのか、どうやって集金するのか・・・

誰が、どうやってパーティを締めるのか・・・

時間は守れるのか・・・・・

考えたらキリがありません。

 

若手社員に部署の宴会幹事を任せたパーティは、その人を成長させるし、多くの社員に会社の雰囲気を伝承できる、とても良いコンテンツです。

 

ただし、企画がうまくない宴会とか、2次会で上司が暴れる宴会ばかりを経験すると「宴会不要論者」が出てきます。

 

企画に問題があるにもかかわらず、宴会そのものに問題があるような風潮となって、廃止になる会社もあるようです。もったいない事です。

 

もし部署の宴会が廃止になれば、若手社員の育成機会を失いますし、伝統を感じなくなり、帰属意識も失います。一体感もなくなるかもしれません。

 

「仕事で役に立つ人」を育てるには時間がかかります。

しかし「仕事以外で役に立つ人」は見つければいいだけです。

何か特技があれば、仕事に生きるかもしれません。

「仕事ではない」と思って宴会企画をしていたが、実はチームワークに大きな影響を与えていたりもします。

 

結局のところ

会社の仕事は人間同士が集まって行うのですから、宴会企画は「重要な仕事」だと思います。

企画の悪い宴会をしていたら、その組織はダメになるでしょう。

そんなことを考えさせられるような1日でした。

 

私のお店も 9月・3月に新歓・卒業でパーティをすることが多いのですが、もっともっと上手に利用したいです。

 

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