飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

商売マインドを見極める

人の採用ってむつかしいですね。

新規採用した人が

期待以上の人だったり、その逆だったり・・・・。

 

目に見える言葉使いとか笑顔とかだったら、面接で確認できますが、

「本当に商売マインドをもっているのか?お客様へのサービスを大切に思ってくれるのか?」を確認する事は難しいです。その人の内面的な部分だからです。

 

お客様が1組で ホールも1人の時なんか、サービス適性が見えてくるチャンスですね。

 

お客様が1組でもおられたら、1人きりのホール係の動きはかなり制約されてしまいます。お客様から目が離せないはずです。

ただし、お客様から次々にオーダーが来るわけではありませんから

(やることが無い)状態になります。

 

それを「ヒマなとき」ととらえるか

「オーダー待ち時間」ととらえるかが、

「商売マインド」が現れる瞬間です。

 

「ヒマな時間」と思って気を抜く人は、危なっかしいです。商売マインドが低い人ですね。仮に商売人としては小学生レベルと呼びましょう。

 

「オーダー待ち時間」ととらえている人は 気が抜けない時間である事を知っていますので、安心です。仮に商売人レベルとしては中学生レベルと呼びましょう。

 

「オーダー待ち時間」は 動きが制約されて、同じ場所に立ち続けていますので、いろんなことが見えてしまうのです。しかし、その「いろんな気づき」はほとんど緊急性がありません。資材がもうすぐ切れそうだ・・とかそんな事です。

 

小学生レベルの人は、その気づきに我慢ができず、お客様をほったらかして雑用を始めます。その時における本来の目的を理解していないのです。

 

中学生レベルの人は一応我慢ができます。しかし心のなかでは気になってしかたないので、お客様に集中していません。

 

「高校生レベル」になると、先に資材関係のチェックをしています。雑用をしながらも、できるだけお客様から目を離さないワザを身につけます。

 

そして「大学生・一般レベル」になると、そもそもお客様が1組のアイドルタイムに資材や雑用を気にしません。ニーズが出てから考えればいいからです。

それよりもお客様から目を離さず観察し、小さな動きや表情をよみとって、おしぼりをもっていったり、水を注いだり、『次を読んだサービス』を展開します。

 

私は採用した人が本質的にどのレベルの人なのか、を見るために、スローな時間帯に1人だけホール係として配置しています。

商売マインドが 小学生レベル~大学生レベルのどこに位置する人なのかを見極める時間です。

 

暇になったらすぐにスマホばっかり見る人とかは「小学生レベル」ですね。

 

相手のレベルが見定まったら、それなりのトレーニングを施す事になります。

 

小学生レベルの人に、大学生レベルを求めると「お説教」のオンパレードになりますので、それはせず、具体的な指示を多用します。

 

相手のレベルを見極める事ができれば怒ったり、説教したりする必要はありません。

商売人マインドが「小学生レベル」だからダメな人というわけでもありません。適材適所ですから。

 

つくづく人間はひとりひとり違うのだな、と思います。

 

見極めるための時間を設ける事がとても重要です。

一定時間、じっと見ていれば必ず気が付きます。

じっとしているときに何を考えているのか・・・・ですかね



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