飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

イカフェをはじめました

関西人は「アホみたいな話」っていうのが好きなんですけど

ちょっと「アホみたいな話」をします。

 

3年前に、よくいく「貝のお店」にいきました。いろんな貝を水槽から出してすぐコンロで焼ける「海の家」みたいなシステムのお店です。

 

そこが「酢だこ」を始めていたので、当店も「酢だこ」をすることにしました。

そのお店は、そもそも卸売り業者さんの経営なので、タコもそこから仕入れる事にしました。

 

でも、酢だこにしたらすぐに固くなってしまうので、美味しい感じになりませんでした。

こんなタコです



で、料理の先生に相談したら「タコフェというのはどうですか?」と勧められました。韓国料理に「イカフェ」という、イカの刺身とキュウリなどの野菜ををチョジャンという赤くて甘酸っぱい調味料であえたものです。

 

イカフェができるんだからタコフェもいけるんちゃうか?という発案です。

 

早速試作したところ、

冷凍だこの解凍ってすごく難しくて大変でした。チョジャンと調味料の配合にも苦労しました。

あれこれやって、半年後くらいに「タコフェ」が出来上がりました。

 

生鮮魚介類のメニューって、さっぱりするので焼肉の箸休めになります。

「タコフェ」は安定して売れるメニューになってきました。

 

で、この間、鶴橋に焼肉を食べに行って「イカフェ」を食べたところ、「おいしいなあ」「安いなあ」と感じました。

イカフェ、イメージ映像



イカはタコより安価なので、量もたっぷりあるし、野菜も多いし、魅力的なメニューに見えました。

 

その時「あれ?なんで俺『イカフェ』を売ってなかったのかな?」って思ったのです。

 

その後すぐ、業務用のスーパーで探して刺身用のイカ(冷凍)を発見しました。

タコよりずいぶん安いです。

 

早速イカフェを作ってみました。鶴橋の焼肉屋さんで食べたモノの味を思い出しながら作ってみたら、メッチャおいしい「イカフェ」ができました。

 

何人かのお客様にも食べてもらいましたが、好評です。

 

 

「あれ?なんで俺『イカフェ』を売ってなかったのかな?」と、また思いました。

 

美味しいし、保管もラクだし、早くできるし、野菜も多く使えるし…言うことなしです。

 

しばらくはタコフェとイカフェを併売する事にしましたが、最終的にはイカフェだけになるでしょう。

 

生鮮魚介を売りたくて「酢だこ」からはじまって「タコフェ」になったので「タコを使う事」からなかなか脱却できなかったのですが、本来は「イカフェ」に行くべきんだったんだと思います。

 

「アホみたいやな」と思いました。

 

でも、遠回りをしたおかげで、解凍の知識・チョジャンと調味料の配合のコツなどを手に入れる事が出来ました。

 

これは、良い事なんでしょうねえ

アホみたいな話ですが、愚直に努力し続ければ技術が向上したり、知識がついたりするので「損」は無い、という事にしておきましょう。

 

アホで結構!!

 

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