飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

リクルートの人が衝撃をうけていました。

募集時に「髪色自由」にするか、しないか、についての話は何回か書きましたが、今秋、リクルート社の人とお話する機会があったので、また書きます。

 

そもそも当店の「ホットペッパー」をどのように運営するか、について営業されたので、いろいろお話している中で、タウンワークさんを使った募集活動についての話題になりました。

 

営業に来ていた人は、タウンワークの仕事もしたことがあるようで、操作はスムーズでした。(タウンワークホットペッパーも同社のビジネスですから)

 

まず、宝塚市の飲食店でアルバイト募集しているのは286件でした

 

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その中で 大学生歓迎で髪色・髪型自由なお店を検索すると48件に減りました

17%しか残りませんでした。

83%のお店は髪色は自由ではないという選択です。

          

さらに、髭・ネイル・ピアスOK のお店を検索すると

わずか1軒になってしまいました。

全体0.3%です。

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最近の女子大学生のほとんどは 髪を染めています。

大学4年間の間にいろんなおしゃれを楽しんでみようと思っている人ばかりです。

 

しかし、大学生歓迎かつ髪色自由を打ち出しているお店は全体の13%しかないのです。当然女子大生は応募しません。

 

さらにピアスにいたっては、装着を認めているお店は0.3%しかない。

 

これでは、

実質的に飲食店は女子大学生を締め出している、

といってもいいでしょう。

 

で、飲食業は「慢性的人手不足」だそうです。

自分たちで、最初から女子大生を締め出している事に気がついてないのかな。

 

ですから、私は「飲食店は慢性的人手不足」という前提は鵜呑みにはできません。やり方を間違えているお店もたくさんあるからです。

 

髪色自由にしたからといって、「おかしなアピアランスの人を採用せよ」と言っているのではないし、そんな事態にもなりません。

 

髪色自由を打ち出すことによって、

応募者を増やし、その中で

自分のお店のイメージに合った人を選べばいいだけです。

 

 

もっと恐ろしいのは 媒体会社の社員がこの事実を知らなかった事です。

彼らは広告を売ることだけで、

その効果には興味も責任も感じていないということです。

 

バイトルさんでも同じような数値でした。

「店長、時給上げてください」の宣伝でおなじみのバイトルさんです。

 

そんなコンサルしているヒマがあったら

「店長、髪色自由を告知してください」って言ったほうが

よっぽど効果あるとおもいますけどねえ。

 

 

ちなみに当店は8年前から、髪色・ピアス・ネイルOKですが、

しっかり面接していますので

従業員のアピアランスで悩んだ事はないですし、

バイトルさんや、タウンワークさん等の募集会社を利用したこともありませんが、

常に質・量とも十分な人員を確保できています。

 

そろそろ、誰か目を覚ましてください。

誰のために募集しているのでしょうか?

なぜ、こんなことになっているのでしょうか?

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