最近、いろいろな飲食チェーンの企業でアルバイトさんの髪色を「自由化」するところが多くなってきたようです。
これは、考えてみたら当たり前で、
現代の女子大学生の99%は髪の毛を染めています。学生時代の思い出として奇抜な色にする人もいます。大学の偏差値に関係はありません。
したがって、髪色が自由ではないという条件でアルバイトを募集する行為は
「全国の女子大学生は決して応募しないでください」と言っているようなものです。
結果としてホールのレベルが下がったり、人手不足に陥ったりしています。
いうなれば自業自得なのですが、始末の悪いことに、経営者や店長レベルがこの事の重大さに気づいていませんでした。思考が硬直してたのです。
髪色は衛生管理とは無関係ですから、「感じ方」だけの問題なのです。
しかし「衛生管理のために禁止されていること」と「髪色」は同列に理解されていました。ここを反省検証しないといけませんね。
そして、髪色を自由にするときに、最も注意してコミュニケーションしなければならないのは、既存の社員やアルバイトさんたちへの説明です。
思考が硬直している状態で説明したら、結局「上が言うてるから」っと、なってしまいます。これ最悪です。
既存のアルバイトさんの
「なぜそうするのか?」
「自分たちへの影響はあるのか?」
あたりの疑問に明確に回答し、彼らの予測を超える論理や志(こころざし)をつたえなければ意味がありません。
なぜ、髪色自由にするのかといえば「応募数を増やすため」しか答えはありません。(世間の風潮とか調査データーとかを持ち出す行為はさけたほうがいいでしょう)応募数を増やす事の目的はサービスの向上であることも説明すべきです。
「では、これまでは間違っていたのか?」という指摘に対する答えも用意すべきです。
(私だったら「そうです。間違っていました。」と答えますけどね。)
応募が増えれば、「競争」が過当になります。採用される基準も上がります。ということはいずれ、働く人同士の競争も過激になってくるということです。
「採用環境に過当競争論理を持ち込むということは アルバイト全体の競争も刺激されるだろう。しかしそれがあるべき姿なので、頑張ってください」
「失策により競争レベルを下げていたので既存の人は甘やかされていたのだよ」
と言う意味の事を店長が自分の言葉で言えるかどうかが成功のカギです。既存の人にとって耳障りの良い話ではありませんから難しいですけど、これが伝えるべきことの本質です。
ある意味、髪色規制から髪色自由への変更は、既存の従業員を厳しい競争に導く行為なのです。鍛えなおす行為のはじまりともいえます。
従業員の皆様にとって、これまで以上の強い競争相手がはいってくるように経営陣が舵をきりました、とわかるように伝えるべきです。そうでなければ意味はありません。
もう一方で、世間の多く人は、すでに外食産業の多くの企業は髪色規制をしていると思い込んでいますので、募集広告をチェックさえしない状況です。これをどう変えるか?のほうが難しいとは思いますが、、、、
解決策はひとつです
既存の従業員のアピアランスが劇的に向上し、
自然で美しい髪色だけでなく立ち居振る舞いが良くなり、お客様に対して良いサービスを展開できるようになれば、「髪色自由政策」は内外で定着します。
既存のお店のホール係が、目深にハットをかぶりマスクで顔をかくしているような状況では、髪色自由にしても何も変わらないでしょう。
本気でがんばってほしい。
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