飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

リクルート活動改善案(下)

 

 

2話連続の(下)です

 

 

以前は、自営業者の我々は、独自の応募システムを持つことができなかったので(莫大なコストがかかるので)、高いコストのかかる募集サイトに参加せざるを得なかったのです。だからチェーン店がうらやましかった。

 

しかし、数年前からエアワークさんとかが我々が無料で使える独自の応募サイトシステムを作ったので、「採用ホームページ」を持つ事ができました。

自営業者もノーコストで採用ホームページを持てるようになったのです。

 

私のお店の募集ポスターには自店舗の「採用ホームページ」にアクセスできるようなQRが張り付けてあります。

 

そのページには私のお店のアルバイトさんたちの楽しそうな写真を貼っています。本物です。

 

で、髪色自由ですよ、とか 、まかないあるよ、とか、年2回宴会あるよ、とか 大学生多いで、とか、お店独自の情報が満載です。

 

お店に即した情報ですし、ウソは無いので、安心して応募できますよね。

 

1000店舗以上のお店を抱えるチェーン店が同じ情報を端末に映していては、応募者は来ないでしょう。

可愛らしい女性の写真を張り付けているのに、マスクした大柄な外国人男性がお店にいるのですから・・・。事実と異なる広告に見えるのです。

 

マスクした外国人男性がダメなのではないのです。ここのお店はマスクをした男性の写真を使ってリクルート活動すれば効果的だ、と思うのです。

 

情報過多の時代です。応募する側は精査する能力を持っています。この写真は「違うな」と思われたら、その先を読んでくれない。

 

じゃ、どうすれば良いのか・・・

 

15年前と違って、今や無料のサイト やSNSはたくさんあるのです。インスタ、フェイスブック、LINE公式アカウント等です。それらを各店舗に開放してみてはどうでしょうか。

 

自分のお店で一番貢献している人の写真を(後ろ姿でもいいから)出したらいいんじゃないでしょうか。そういう人は他にもその商圏にいらっしゃるのですから、必ず応募があると思います。

 

自分のお店はどういう人が働きやすい条件・環境なのかを店長が把握して、そういう環境を望む人を集めて、営業すればいいんです。

 

15年くらい前に、経費削減と新しいシステム導入のため、本社が動いてくれて、ネットで応募できるようになったのですが、そのまま進化が止まり、いつしか「本社任せ」になっていませんか?

 

そんな事をしているあいだに、お金も規模もない自営業者が、工夫を重ねてネットで募集できるノウハウを手に入れました。リクルート業者さんもそこに気づき「採用ホームページ」を無料で使わせるようにしました。無料のSNSは巷では常識です。

 

ところが、先行していたはずのチェーン店は

 古くなったシステムに縛られて、かつ、コンプライアンスとかの影響で、店舗にリクルート活動をさせなかったツケを払う事になっているんだ、と思います。

 

いまどき、インスタやLINEアカウントを展開できない飲食店って流行るのでしょうか?

どこがいち早く脱皮するのでしょうか。興味がありますね。

 

過去に、固定概念を打破したんだから、今こそ固定概念を破って、チェーン各店にインスタやLINEアカウントを使わせるくらいの決断が必要ではないですか。いろんなアイデアが出てくると思いますよ。

 

自営業者はそれが一番怖いのです。

チェーン店の優秀な人材が、自店舗の事に集中して販売促進やリクルート活動のプランを立て始めたら、勝てませんわ。