この時期に大学1年生のアルバイト面接をすると、他の企業さんの労務管理の実態のようなものを聞く事ができておもしろいです。
半年でアルバイトを辞めている人の声なので、極端な見方かもしれませんが、
曰く
・髪色が明るいと言われ、職場で髪の毛をスプレーでカラーリングされる
・8時間働いている中で15分休憩がすこしあるだけで空腹でこまる
・飲食店なのに まかないがない
・学校の都合で働く日が減ったら退職勧奨された
・人を採用するとテナントに払う経費が増えるので人は増やせない
そりゃ、退職しますよね。
10月ごろになると、春先から飲食店でアルバイトしていたのですが、辞めてしまった人が応募してきます。基本的な接客の流れはマスターしているので、採用できれば初期トレーニングが短縮できますので、積極的に採用します。
また、こんな状況を経験しているので、当店が普通の労働環境であることを本人がわかれば、定着100%になります。
もっとひどい環境を知っているだけに、ロイヤリティも高くなって有能で頼もしい人材になってくれるのです。
この時期の採用は、役に立つ人を確保できる確率が高い。トレーニングコストも不要。面接技術は必要ですが、人を見極める事ができるなら、春先よりも良い採用ができる時期です。
それにしても・・・
、もったいない退職を発生させている企業が多いことには驚きます。
採用した人が半年で辞めてしまったら、コストの回収なんかできないってことに気が付かないのでしょうか。
採用を成功させて、充分なスタッフィングを得るために、最初にやるべきことは「募集」ではなく、自社の労働環境・採用条件・初期トレーニング内容の吟味だと思います。
応募者の多い階層と自社のシステムがマッチしていないのであれば、自社のシステムを変えたほうが 早くて・簡単で・安上りです。
でも、他者たる応募者のアピアランスや態度を変えようとする・・・・
そりゃ無理ですし、深刻な人不足になるでしょうね。