1月1日の地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
当面は地震について書く気はなかったのですが、
「書かねばならないな」と
思わざるを得ない事が
ありましたので書かせていただきます。
1995年1月17日阪神大震災の時、わたしは
大阪からバイクに乗って神戸長田の親戚の家まで物資を積んで
走りました。
車は大渋滞で動きませんでした。
おびただしい人が歩道を押し黙ってあるいていました。
阪神高速が倒れた地点の近くを通りかかったとき
がれきの中で営業している喫茶店がありました。
バイクで走っているため体が冷え切ってしまっている私は「熱いコーヒーが飲みたい」とは思いましたが、「まさか営業しているのか」とも思いながら入店しました。
そのお店は
「メニューはコーヒーとトーストだけです」と書かれていて、ほぼ満席でした。
全員無言でBGMもない静寂の中、
私はコーヒーとトーストをいただき
お金を払おうとすると、店主は手の平を私のほうにむけて無言で「お代はいりません」と伝えてきました。
私は偉そうに「払います」なんて言ってはいけないのだと悟り、御礼を言って店を出ました。
飲食店とは何なのか?を少しわからさせていただいた経験です。
今回の地震の被災地域がどんな状況なのかよくわかりませんが、
今日、
ある業者さんから非常に気になるメールが来ました。
以下原文
「営業不能になったお店は、 グルメサイトの予約機能を調整してください」
ということです。
「さらに作業ができない状態ならば
1月4日以降に電話してください、対応します」と書いてあります。
無慈悲な文章です
もし、私が営業不能になった飲食店の店主だったらこの文章を読んでどんな気持ちになっただろうか?を考えると、
気の毒で気の毒で仕方ありません。
胸がかきむしられるような怒りと悲しみを感じるでしょう。
この地域で、まだ余震もあるなか、「予約したけどお店がやってない」と言って怒るお客様はいるのでしょうか? 絶対にいません。
お店もお客様も必死で毎日過ごしている時なんだと思う。
しかも、電話対応は「1月4日から」って、
「あなたたちは、自宅で休暇を楽しんでるんだったら、なぜいま、こんなメールを出したのですか?」
と、嫌味の一つも言いたくなる。
企業として
地域に休業しているお店や営業しているお店が混在してしまうと請求の問題がでるから、早めに一本メール打っておこう、
という意図が見え見えです。
他人の事を考えているふりをして、自分たちの事した考えていない、としか思えません。
グルメサイトは、
もっと被災飲食店のこころによりそった施策をとってほしい。
阪神大震災の時の経験から
飲食店の復興が地域の復興に与える影響は大きなものがあるといえます。
忙しくて、それどころじゃなくて、このメールが被災者の目に触れない事を願うばかりです。
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