飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

タイミーさん頑張ってるなあ

リクルートシーズンたけなわです。

飲食店の多くは新学期が始まって夏休みまでにたくさんアルバイトを採用したいと考えています。

 

で、

ここのところユーチューブやインスタで「タイミー」さんの広告や宣伝動画が激増していますね。

曰く

・当日の募集でも人を採用

・1時間の業務から募集可能

・お気に入り機能でリピーター採用可・長期採用可能

おまけに

引き抜き無料

 

 

採用・募集・長期採用という言葉を使っていますので、アルバイト募集の延長線上にある業務に見えますが、実は全く性質の違う人材確保方法だと思います。

 

派遣に近いのではないでしょうか。タイミーさんと派遣はとても似ていますが、違う面もあります。

 

ホテル宴会などは派遣会社からのアルバイトによって運営されています。つまり派遣されてくるボーイさんやコンパニオンさんのトレーニングは派遣元によって管理・保証されます。スキルの低い人が来たら、ホテル側は派遣会社に文句を言えるってことですね。

 

これに反してタイミーさんは、登録したメンバーを紹介してくれるだけですから、「ド素人」が来ても文句は言えないのです。

 

何度か使って「リピーター」をお願いしたら、トレーニング済の人が来る可能性はありますが。(それって長期採用だから、引きぬいたほうがええけどね)

 

つまり、タイミーメンバーに対しては育成による成長を期待することができませんし、長期的なリーダーに育成するとかのプランは全く機能しなくなるってことです。

 

私は、これでは旨味が無いって感じますけど・・・。

 

人事育成のプロセスで感じる事は「初期コストが高い」事です。

素人の状態で雇い、少しづつ成長してもらって、普通にはたらけるようになって、その後、何年か在籍して働いてもらう間に、お客さんに人気がでたり、他人にトレーニングできる能力をつけたりしてくれます。

長期的に在籍してもらう事によって初期コストが回収され、コスト以上にメリット(利益)が出ている事を確信できるようになります。

 

投資面でいうと・・

私のお店では離職率が低く、新人はほぼ間違いなく4年間働いてくれますので、最初の育成コストは必ず回収できています。

希少な事例とは思いますが・・・安全な投資と考えているのです。

 

人材育成による費用対効果の果実を得る事は経営者にとって、大切な充実感の源でもあります。

 

タイミーさんを使うと、こういった、このビジネスサイクルは無くなってしまいます。

思うに、その職場には、すでにこういった人材育成のサイクルが無いから、タイミーさんを活用できるんでしょう。

言葉は悪いですが無機質な職場であることが予測されます。

 

タイミーさんを使ったときの時給については、こんな情報でした。

ご利用例 時給1000円で5時間勤務させた場合

 働いた人に対する時給以外にタイミーさんに1870円の支払いが発生するそうです。

 つまり37.4%時給UPで採用した、と同じことになるわけですね。交通費は別。

 

タイミーさんには450万人の登録があるそうです。活用している企業や店舗が多いから企業としても伸びているのでしょう。

 

つまり、冷静に考えると多くの職場が、トレーニングコストを回収できない状態で、すでに無機質になっているということかもしれませんね。

 

必要であるならば タイミーさんも活用したらよいと思いますが、必要経費とは考えずに投資として考えたら、そのコストはどう見えるのか?

それはあなたのビジネスにおいてどういう位置づけになるのか?

 

このへんがポイントですかね。

やっぱりもったいないわ。

 

 

 

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