飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

業界の倫理とは?スキマバイトの広告

昨日、タイミーさんの「バイトが飛んだらタイミー!」という広告に対して、思うところを書いたところ、いろんな方から良い反響をいただきました。

もうすこし、突っ込んで書きます。

 

「バイトが飛ぶ」なんちゅう表現は隠語というよりも、業界的にはNGワードだそうです。リスペクトが無いですものね。

飛ぶ側からしたら飛んだ職場へのリスペクトなんかないでしょうから、このワードを使う気持ちもわかるけど、それ以外の人が使うのは違和感があります。

motsunabeyakiniku.hatenablog.com

私が「こりゃひどい広告だなあ」

と最初に思ったのはこれです。👇1年以上前だと思います。

思わず目を疑いました。社員や従業員が休むたびにこんなふうにヒステリックになる上司って最低ですから・・・。そんなヤツのイメージを映像化している意図がわかりませんでした。

 

その後こんな画像に切り替わりました。

すこしは、働く人や店舗をリスペクトするようになったのかな、と思いました。飲食店店長の映像になった事が気になりましたが・・・。

 

いろいろ類似の「疑問広告」がでるなか、一番意味がわからなかったのはこの広告です

👇

スキマバイトさんは時給が35%以上割り増し(手数料として)になるのに「人件費が削減できる」と言い切る根拠がわかりませんでした。

縁あってタイミーさんの営業の人に質問できる機会があって、聞いたところ「人手不足すぎて社員の残業が多すぎる状態のところだったらタイミー活用で人件費が下がる」というご説明でした。

「軽いイカサマだな」と思いました。このあたりから、この企業の「良心」はどこにあるのかな?と思いはじめました。

 

それからは「当日欠勤」の打開策としてスキマバイトを売り込もうとする広告が目立ち始めました。いっとき「引き抜きできる」がキーワードだったようですが、最近はあまり訴求しなくなった気がします。

 

「引き抜きできます」から「当日キャンセル対策」にシフトしたのかもしれません。

 

それでも最初は職場に対するリスペクトがすこしは感じられれるものでしたが・・・

 

 

 

で、昨日あたりから新しい「当日キャンセル対策」の訴求広告が出回っています。

それが「バイトが飛んだら」シリーズです。👇

 


「バイトが飛ぶ」を 空中に跳ぶ映像とひっかけてちゃかしています。

醜悪ですね

こうやって変遷を見ていると、やっぱりやばいですね。

モラルの低い広告戦略としか言いようがありません。

 

レアケースでしかない人件費削減を、周知の事実のように訴求したり、

欠勤を申請してきた人に「代わりを探せ」と言ってる画像をだしたり

隠語(バイトが飛ぶ)を公開したり・・ちゃかしたり・・・

 

法律的に大丈夫なのか?不当労働行為の助長じゃないか?

業界の良識は守られているのか?こんなことちゃかしていいのか?

と心配にさえなります。

 

モラルの低い広告戦略って麻薬のようなもので、いっとき人気が出て成功します。だって他社はやらないから(良識のある会社は手を出さない)目立つんです。

 

常識を超える事は良い事かもしれませんがが、常識を逸脱している事に気が付かないのはいずれ致命傷になるかもしれません。

 

募集業界とか同業他社・官庁の人は規制したり問題視したりしないのでしょうか

もうそういう段階だと思います。

 

👇ポチっとしてください