パソコンを使おうと思ってシステムを開けたら、溜まっていたすごい数のメッセージが入ってきました。アラートがポンポンでてくるので、全部が読み切れませんでした。
私は何気なく思いました。
「若い人だったらこれが全部読めちゃうんだろうなあ」
生まれたときからスマホを使い慣れている人の基礎的能力と、あとから使い方を覚えたおっさんの能力には根本的に差があります。若い人がスマホを触っている光景を見れば、その操作方法・指の使い方・操作の早さの違いには愕然とするばかりです。
で、ふと感じたのですが、スマホ世代の人って、多くのコミュニケーションを「文章」で済ませる事ができるようになっています。「文章」というものは、端的でスピーディに処理できエビデンスも残りますので、確実なコミュニケ―ションができます。これは素晴らしい事です。
これに対して口頭のコミュニケーションは、エビデンスも残らないし、じっくり考える時間もないので、間違った文章や端的でない表現が出ます。非効率的です。
しかし相手の感情や特性や考え方をつかんで、相手に通じるジェスチャーや目つき、口調を調整できることが簡単にできます。これは長所です。
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先日、アルバイトのA子さんが、もうひとつのアルバイト先のオーナ店長さんの悪口を言い出しました。30歳くらいの店長さんのようです。
よく聞くと、その店長さんの、口調やA子さんを自分勝手な愛称呼ぶことなどをよく思っていないようです。
「ウマが合わんのだなあ」とだけ反応しておきました。
その後、A子さんと私がたわいもない会話をしていました。「アホか」とか、あらっぽい言葉も飛び交っていましたが、楽しい話でいした。
それを見た他の人が、「おんなじおっさんなのにここの店長とは仲がいいわねえ。」と言い出しました。
A子さんはもう4年目のアルバイトですし、
どんな人なのか、
どんな話し方をすればいいのか、
どういう事に興味があるのか、
どういう話し方をすると「気もちわるい」と思うのか
を私は知っています。
さらに話し方は一人づつ、ちょっとですが変えています。ぶっちゃけたほうが良い人もいるし、ある程度節度を保っておいたほうがスムーズな人もいます。
私たちはスマホ世代ではないので、
実際に FACE TO FACE で話し合う事を基本と思ってきた世代です。
ですから、たとえばA子さんなら採用1年目にコミュニケーションを取りながら相手に適したスタイルを見極め、少しづつ調整していくので4年生になったころには「ツーカー」になっています。
1年目は、スタイルを間違って、泣かしたりもします。
しかし、退職にいたらないように、すこしずつスタイルを変えてストライクゾーンを探します。人によってストライクゾーンが少しずつズレている感じです。
その人だけのストライクゾーンと、
セクハラやパワハラにならないストライクゾーンを重ね合わせて、
ぎりぎりのゾーンに変化球を投げ込むようなコミュニケ―ションスキルを持てば、職場における「楽しい会話」が出来ます。
思うに前述の30台のオーナ店長さんは、A子さんのストライクゾーンの見極めに失敗しているのではないかと思います。相手によってはセクハラ騒ぎをおこされるかもしれないような失敗です。
見極めができていないなら安全なゾーン(丁寧で常識的な表現を使う事)に言葉を投げ込むべきです。ニックネームで呼ばずに〇〇さんと呼んでおけばいいのです。
無神経に「〇〇ちゃん」とか勝手なニックネームで呼べば、確実に「気色悪い」と思われますから。
やっぱり、文章によるコミュニケーションが長けている反面、FACE TO FACEで個人的なコミュニケ―ションを取るスキルを育てる時間が足りなかった人が増えているのではないでしょうか? 昔もいましたけどね・・・
いまや、
社会人になって会社に入ればパソコンを与えられ、メールなど文章によるコミュニケーションを磨くことに終始していまします。アルバイトさんとFACE TO FACEで個人的なコミュニケ―ションを取るスキルなんて必要とさえ思っていないでしょう。
スマホ世代の落とし穴ですね。
よく「むかしはセクハラ・パワハラが多かった」と言われます。私からみれば今の若い店長さんこそが無防備に「言ってはいけないいいかた」を使いまくっているように見えています。
「この人にそんな言い方したらアカンやん」と思うのです。
そういう落とし穴にはまって 気づかない間にセクハラ・パワハラを起こした「犯人」にならないようにしてください。
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