タイガースとホークスの日本シリーズが明日から始まります
この2チームはたしかに強いのですが、
チーム編成の手法について大きな違いがあります。
タイガースはほとんどの選手が、ドラフト会議の指名で入団し育成された選手です。
特に今年は過去のドラフト会議で1位指名した選手がスタメンに4人並ぶ打線で勝ちぬいてきました。
また、トレードで得た選手のほとんどは現役ドラフトという公的な交換制度で獲得した選手です。獲得するために大金を使った選手はいません。
会社でいうと「新卒入社」社員を育成し、中核として運営されているような組織です。
これに対してホークスは
中心打者2人は日本ハム・西武での活躍が認められフリーエージェント宣言後ホークスに入団した選手です。中心的ローテーションピッチャー3人は外国人選手が1人と、あと2人は、新卒時は日本ハムでドラフトされたて活躍し、メジャーリーグに移籍したあと、フリーエージェントでホークスに入団した投手です。
会社でいうとヘッドハンティングした社員が中心にいるような組織です
フリーエージェントの選手は、タイトルホルダーの貫禄があり、安定した戦力となりますが、能力は下り坂ですし、故障も発生しがちでです。
ドラフトで採った選手は能力発展途上ですので貫禄はないし、育てる手間はありますが、故障もありません。若いから俊敏で、その成長を見ているだけで楽しい。
現代の世界市場または日本の労働社会においては「ヘッドハンティング」がもてはやされていました。同じ会社に長期に勤務するよりも、キャリアに合わせて次々と会社を変わっていくほうが自身のためになるし、会社側としても手間が省けるという考え方です。
しかし外部からの中途採用はコストも高く、稼働年数が短い。
中途採用が主要ポストを埋めてしまえば、若手が活躍する場を失い、人材育成の流れはなくなってしまう。したがってヘッドハンティングしたあと、キャリア採用という名の「中途採用」をやり続けなければならない。
こうなれば、新人教育なんて過去の話になってしまうばかりではなく
中途採用の成功、不成功に業績そのものが左右されていまします。
しかし中途は新卒ほど安定して確保できませんから、「人手不足」となります。
新卒採用という安定した募集システムで得た人を育てられなくなれば、もうその企業の将来性は闇の中。
私はあくまでも「新卒採用」を中心に人材育成を進め、カンフル剤的に中途採用も交えていくほうが安定した業績が期待できると思っています。
新卒教育=古い考え
キャリア採用=新しい手法
という考え方自体が もう「古い感覚」「使い古されたやり方」になっていませんか。
しかし、
終身雇用が良いのではなく
新卒を採用し、しっかり育成して成果を出せる人材に育て上げ、ほかの会社やステージに送り出してあげる。そうやって空いたポジィションには新卒から育てた人材をチャレンジさせて活性化を図る。
こういう手法が一番儲かるし、生産性も高まる。
もう「ヘッドハンティング」なんて過去の言葉です。
2~3年契約で雇われた社長が問題起こしたり、
役に立たなかったりするニュースも多いし・・・・。
育成機能を破壊したら永久に活性化しません。

つまり、タイガースとホークスの戦いは
さらに進んだ新人教育のありかたを求める軍団と
一昔前の「ヘッドハンティング」を多用する軍団の戦いです。
今の社会の状況からみて タイガースが勝ちます。
そうでないといけない
そうでないと野球界が終わる
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