飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

誰に合わせて、施策を打つのか

お店や会社にはトップパフォーマー、ミドルパフォーマー、ローパフォーマーがいます。グランドオープンの時はそんな区分けもできませんから、みんなトップパフォーマーになってほしいなあ、と思って接します。そのうち、能力の差がでてきて、デキない人も出てきます。このへんから人材育成のセンスが問われます。人材育成といえども「投資」ですから理屈は簡単です。トップパフォーマーへの投資が一番重要です。だって彼らは「リターン」を生んでくれるんですから。普通のオーナーだったらそう考えるでしょうね。半面、「問題点の改善」と言う考え方もあります。会社の数値的な指標に問題を及ぼしているお店は「ローパフォーマー」が店長をしているからだ、という分析も生まれてきます。だから、せっかくの原資がローパフォーマーの改善に使われる事になります。サラリーマン意識の高い組織では「トップパフォーマーには十分な待遇を与えているだろう。だから今はローパフォーマーの改善が第一優先だ」とかいう理論が横行します。

 

間違っています。

 

ローパフォーマンスな人に投資してはいけないとは言いませんが、トップパフォーマーより多くの投資をローパフォーマーにする必要はないです。

関西弁では「アホに合わせるな」ですね。

 

前にも言ったかもしれませんが、私のお店でしょっちゅうユニホームを忘れる人がいました。バイトがユニホームを忘れたときのために予備ユニホームを新たに購入しようという意見がでました。私は拒否しました。「だったらまず、ユニホームを忘れない普通の人に2枚目を支給しよう。で、古くて傷んだユニホームをもらって忘れた人用にしよう」といいました。私の本心としては「忘れるヤツには俺のいらなくなったTシャツ着せとけ」と思ってましたけどね。とにかく、とくに福利厚生や教育の投資は、利益を生んでいるハイパフォーマーから行う事が鉄則です。これを間違うと知らず知らずのうちに組織崩壊します。

 

どうも最近の感染政策は「ローパフォーマー」に向けて行っているように思います。夜に外出するな、とか、マスクしろ、とか、、、もう国民が充分理解して自己調整できていることを繰り返し要請し、ごく少数のへんな人の映像を見せて、慣れたらだめだ とか言って、国民を叱ったりします。


でも、多くの、勉強している国民はベット数確保の問題とか、感染症の分類とか、西洋との死者の差とかについて国の考えを聞きたいのですよ。お亡くなりなった人は、何歳なのか、どんな基礎疾患があったのか、日本人か外国人か、とか細かいデータもみたいんです。公正で真摯な分析を聞いて判断したいんです。でもそれは出さないで「とにかくこうしろ」と簡単な行動要請でのりきろうとしてます。

 

のりきれなかったもコワイし のりきれてもコワイ 

つまり怖い