飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店でも 無策で様子を見てると、墓穴を掘りますわ。

「様子を見る」という技術があります。お店で何か問題が起こった時、例えば食材が異様に減っているとか、売上げが異様に下がったとか、不穏な時・・すぐに騒ぐか様子を見るかの判断を迫られます。先の先を読んだ上での判断が必要です。特に「動けばだれかと軋轢を生むとか、刑事的な事件に発展する」場合、慎重にならざるを得ません。先の先を読んだ結果、静観するという決断はあります。その場合は静観期間に何をするかも決まっているでしょう。でも、先が読めないから様子を見るというのは最悪ですね。良いも悪いも、予測を立てる事をあきらめてはいけません。経営者が迷っていることを従業員に知られると、不安感が充満しますから、仮に迷っていても、堂々と判断しているかのような態度を見せることも必要です。

 

緊急事態宣言が延長になるかどうか話題になっています。判断を先送りにするのはいいですが、宣言した時から、どうやって終結するかは考えておくべきです。終結する基準を公開するかしないかはどちらでもいいですが。「基準あるのか?」と思われるような態度はダメです。加えて言うなら「この1か月で何をしたのか」を常に発信しないといけないですね。これから何をするのかは軽々しく言えないでしょうが、何をしたかは詳しく伝えないといけない。でないと、次に出した施策や決断が賛同得れないですね。

 

緊急事態宣言中に与党議員が高級クラブとかで遊んでいるのを、スッパ抜かれるとか、大げさに謝罪動画を流したあとにさらに不祥事が出て来て、やっと役職解任するとか、「様子を見る」にもほどがありますね。緊急事態宣言した側として、緊張感が無い事を暴露しました。したがって次に何を決断しても、すんなり信じてもらえないでしょう。宣言延長しても終了しても、議論になりますな。

 

たかが、飲食店長の物差しでリーダーシップを見ただけですがね。