飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

わたしたちの感染対策はどうでしょうか

私のお店は焼肉店なので各テーブルの上に傘型の換気扇が着いています。換気扇作動時のCO2濃度は400~500PPMで表示板の「Good」ゾーンです。7テーブルありますがテーブルとテーブルの間は通路なのでテーブルの端と端は1.8m以上離れています。よっぽどお客さんが横を向いて大声ださないかぎり飛沫が他のテーブルに届く事はありません。1か所1.8mの間隔が取れないテーブルの間はビニールカーテンで遮断しています。各テーブルには手指消毒のためのアルコールを配置し、非接触型の検温器もあります。カウンター席はもともとありません。マスクをしないで入店しようとする人は100%いませんでしたが、マスクの無い方の入店はお断りします。

しかし、テーブルの真ん中はコンロや七輪を置くスペースとなっていて、その上に傘型の換気扇があるので、アクリル板をうまく置けません。変な置き方をすると溶けてしまいますし、、、。同一テーブルに座る人はほぼご家族が多いので、家族間の飛沫対策はそのご家族にお任せしています。ただし、「声を小さくしてほしい」という意味の張り紙は数枚掲出し、他のお客様が不快になるボリュームでおしゃべりしている人には、「ボリュームを下げて」とお願いします。いう事を聞かない人はお店から出て行ってもらうつもりです。マスク会食をお願いするポスターは貼りました。でもご家族同士の会話に「マスク会食」を強要はしていません。家でもマスク会食しなければならないなら別ですが。

 

どうでしょうか?、当店の対応策で営業継続していいでしょうか。

 

多くの飲食店はできる限りの対策をして、「これでいいのかな」または「これしかできない」と思っています。立地条件、広さ、レイアウトでできる事が限られるからです。空間を作る作業は複合的な物ですから、例えば客席が詰まりすぎているなら、席数を減らすとかしますが、どれくらい減らすのかはレイアウトにも影響されますので、現場での判断になります。で、府や県に相談したいのですが、電話はつながらないし、見に来てくもれない。FAQをみても、肝心なところはぼやかしています。

 

でも、県や府は「アクリル板の設置要請」みたいな煽りを入れてくるので、身を守るためにアクリル板を買っておくわけです。その補助金は議論中だそうです。

これが現状ですね。変な攻撃を受けないようにする意味の無い投資(防御)をやめて本質的な対策に投資できればもっとよくなるねんけどなあ。

でも、ほんまに飲食店の感染対策が不十分だから、感染者が急増しているのですかね?国民一人一人が緩んでるから感染増大しているんですかね?ではこの地域差の理由は何ですかね?

 

持続化給付金をもらっていてアクリル板を買わない飲食店の感覚を疑う、というご意見もあるようですが、危険な発言だ、と言っておきます。商売を続けるための投資は給付金をもらってなくてもしなくてはいけません。また、そうやって偏った意見で飲食店をおいこめば、本質的な感染対策をあきらめ、風評被害対策に重点を置かざるをえなくなります。アクリル板の設置だけでは十分な対策にはならない事をわかってください。