飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

激安学生コースにいろんなことを教えられました。

ライン公式会員になれば、「学生コース1,000円 もつ鍋1,000円」の夕食応援、学生応援プログラムを緊急事態宣言終了まで実施していますが、だんだんお客様のご来店が増えてきています。予約も復活しました。

学生さんのご来店に期待していたのですが、まずはアルバイトさんがお友達と一緒に食べに来てくれています。ありがたい気持ちです。そのままの商品を大幅値引きしているので、従業員さんが「安さ」を実感してくれているのかもしれません。アルバイトさんのツイッターとかインスタとかが起爆剤になって、日に日にお客様が増えてくる感じ。

感染対策期間、その初期において、テイクアウトやデリバリーが売れるんじゃないかと、戦術をシフトしているお店が多かったと思います。でも継続的な成功になってる居酒屋さんは少ないのではないかと思う。

居酒屋業態としてはメニューのテイクアウト販売ではお酒が売れないので、どうしても利益率が低い。最初からテイクアウト用に作られたお店なら、客席の維持コストなどは省略されているだろうし、低コストで弁当が作れるように考えられています。ですから居酒屋はテイクアウト市場に深入りできない。コスト構造がちがうねん。

今回、新人の育成を進めるため、学生さんの来店を促すため「激安」コースをスタートしましたが、店内でソフトドリンクの売上げが発生するため、弁当を売るよりはフードコストが低くできます。単価も上がる。またお店にお客様が入っている事が外から見てわかるので、学生ではないお客様も入ってきます。さらに、学生さんがどれくらいの価格帯の食事を求めているのかもわかりました。やっぱり居酒屋は弁当を中心にしてフードコスト%を上げてしまうより、何かのメニューを激安にしてても店内食を確保するのが王道ですね。店内が主、テイクアウトは従。

 

「集客」というのは難しいけど、どんな方法であっても集客できたら「勝ち」です。出た結果を分析できるし、体感できる。理論ばっかりで、全く集客できない方法論とか、相当な分析計算をした上でちょっとだけ(見えないくらい)客が増えた、とかいう方法論は信用すべきではないな、とも思います。

今回の体感を生かして、緊急事態宣言が終わっても学生コースの値段は、元にはもどさず考え直します。1,000円ではないけどね。

やはり、何事も論より証拠です。現場で実感した感覚を疑ってはいかんのです。

 

感染対策も「論より証拠」です

政治も「論より証拠」です