飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

募集は「準備」で 育成が「仕事」

従業員を集める方法は「募集するかしないか」しかありません。

 

大前提として、「従業員を募集して採用したからと言って、人材が安定するわけではない。」

これはみんな理解できる。

 

「人材を安定させる」ためには数々の方法がある。

採用計画を立てる事、育成を成功させること、給料を上げる事、職場に合った福利厚生を展開する事、こまやかな声掛けをすること、率直な意見を聞く事、辞めさえない環境を作る事など、無数にあります。

 

しかし、一般に「人が足りない」という表現は、「人材が安定していない」ときに使われ、その原因は募集しても採用できない事に特定されてしまう。

「数」が話題になりやすく「質」は無視です。

 

これは、人材の専門家みたいな人が (実はリクルート広告屋関係の人ばっかり)職場に人材がいない事を 意図的に「募集活動の失敗」に直結させるからです。

「数」の話に持ち込んだほうが商売になりやすいからでしょう。

 

つまり、募集活動以外の事はその会社内の対人活動(=質的な話)なので、彼らの商売の対象にならないからでしょう。

彼らは募集広告の文面や募集時期などの話を「質の話」であるかのようにプレゼンしてきますが、その話は「質」の話ではありません。


本当は「職場の質」こそが大切なのです。


でも、残念ながら「リクルート屋経由の専門家」の意見に左右されている飲食店店長は非常に多いですね。

こういう単純なすり替え的な理論はマスコミ受けしますので、さらに勘違いした飲食店長は増加します。

お気の毒です。

 

 職場の質は経営者の思考と行動で決まる。

すなわち、

何人雇うかのか、なぜそうなのか、を決める事。

何人の陣容にするのかを論理的に決める事。

それが決まればそれが実現できる人数に達するまで、リクルートはやめない事。

確保まで長期戦になる事が予測できるなら、リクルートアイテムは 口コミや張り紙、無料サイトなど安価なモノにする事。

など、経営者の選択はたいへん重要。

 

そして、本当の仕事は、採用決定した人を育て、辞めさせないで、戦力化する事です。

 

私に言わせれば、

リクルートは仕事の準備でしかない。

 

例えば、コックさんは、市場に買い出しに行くことだけが仕事だとは思ってないでしょう。買い出しは準備です。その食材を使って美味しい料理を作ってお客様にサーブしてお金をいただいて、再来店してもらえれば、ビジネスになります。そんなことみんな知っている。「人」についても同じで採用は準備で魅力的な戦力に育ってこそ「仕事」です。

 

でも、すぐに「人不足」とか言い出して、自分の職場の質に問題が出ている事を社会の流れの責任にする店長さんが多いですよ。気を付けてください。

 

自粛でお店がヒマになれば、ついつい募集を止めたくなりますが、本当に止めていいのでしょうか。よく考えてください。

今、売れていないからといって、将来の準備をしないでよいのでしょうか。

「今、人が動いてないから募集しても無駄ですよ」とかいうセールストークにだまされてませんか。必要なら募集し続けるしかないのです。

 

私は12月中旬から、ずっと募集ポスターを掲出しています。1人しか応募はありません。しかし、はやければ高校3年生は12月から指定校推薦で大学が決まってくるので、今、募集広告を出すのです。

 

皆さん、よく考えてよい仕事をしましょう