飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

いろんな会社で時給が上がります。

イオンさんがパート時給を平均7%上げるそうです。ユニクロさんはもっと上がるみたいです。

 

たいへん結構な事です。

 

しかし、私はこの企ては大成功する店舗もあるとおもいますが、失敗する子会社や店舗もあると思っています。心配です。

 

時給はなぜ上がるのでしょうか・どういうふうに時給を上げる事が理想的なのでしょうか。

思うに

「仕事が評価されて時給が上がる」

「業績が上がったので貢献を認めて時給を上げる」

 

これが本筋です。

 

しかし、今回の各社の時給アップは上記のどちらにも属さない。

物価動向によるベースアップや、会社の戦略で「宣伝」として時給が上がっています。

 

現場の人物評価や主体性・業種ごとの成果評価はどうなのでしょうか。

言い方は悪いですが

「ミソもくそも」上がるように見えます。

 

とにかく労務費ってインパクトがあるから、

こういった「護送船団方式」は、

普段の人物評価に消極的な店長にとっては都合が良いのです。

 

人材育成に対して疎い人を救ってしまうことになりませんか?

 

今頃になって、宣伝のためにベースアップするってことは、普段のシステムでは対応できなかったという事です。

 

店長に任せて運営させているシステムで徐々に上げていけば良い職場になる、という自信が無いのかもしれません。

 

給料が上がる事は良い事です。

 

しかし、給料は仕事の評価によって「だれが決済したのか」が明確な状況において、上がっていくべきだと思います。「みんな上がるから私も上がった」では一過性の喜びしか発生しない。

 

「働きの良い人を素直に認め、賞賛し、報酬を高める」

「不況であっても、仕事の評価に基づいて、すこしでも報酬に反映させていく」

 

そういった経営者(店長)の姿勢があれば、

どんな局面においても安定した生産性の高い職場が出来上がります。

 

宣伝のために大幅なベースアップをしている職場は怖くないですか。

人を人と思っているのだろうか。

給料さえ宣伝の要素になってしまってませんかね。

 

繰り返し、言いますが

「時給が上がる事は良い事です」

 

上げる側(店長)はしっかりとした考え方ももっておかないといけません。

 

店長が「給料上がったんだから、これぐらいの無理を聞けよ」

とか言ったらアウトです。上げたのは店長じゃないんだから。

 

このとりくみの成功・失敗については、現場の店長によって、大きな差がつくのではないかと思います。

 

過去の評価との整合性とか、職場全体のバランスとか・店長はしっかり考えてないといけませんね。そういう事をクリアして、大成功してほしいと思います