25才くらいのお客様とつっこんだ話になりました。
「良い人材を得るにはどうしたらよいのか?」が、テーマです。
良い採用、良い育成が実現されれば、良い人材を得る事ができるでしょう。
では、「良い採用活動」とは具体的には何を意味するのでしょうか?
「良い人材」については企業ごとに違った見方や判断事情があるでしょう。
運の良し悪しみたいな面もあるから、採用した人材の質をもって、採用活動事態を評価するのは良くないと思います。
私が思うに「良い採用活動」の絶対条件は1つだけです。
それは「たくさんの人を比較評価する環境を作る事」です。つまり応募者の量を極限まで増やすこと。「分母」を増やすのです。
選ぶの能力の有無を論ずるのは、その後でしょう。
ですから、採用条件や容姿、アクセサリーの規制を決めて応募者に細かく伝えてしまうのは得策ではないと思います。
面接する前から「分母」を減らす行為だからです。
勘違いしがちな点を説明します。
応募する側からすれば、容姿などに関する規制条項が無くなる事は「緩和」です。
しかし募集する側の狙いは、面接数(分母)の拡大です。ですから、本当は、応募者にとっては、「競争の激化」なのです。
基準を緩和したように見せかけて、競争を激化させている事を隠すのが、上手な経営者のやり方です。
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こんな事を25歳の青年に語りかけました。
彼は「聞いたことない話を聞いた」感じになっておりました。
これまで「応募する側」でしか考えた事なかったのが、採用する側の目線を得た事が楽しかったのでしょう。
若い人は教えればすぐに吸収して、さらに伸びていく事が期待できます。
もっと、もっと吸収して、「大人」に、そして「プロフェッショナル」に、なってほしいと思いました。