飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

なぜ ”完封箸” を使わないのか?

”完封箸” という言葉を最近知りました。割り箸で完全に個包装されているものを完封箸と呼ぶそうです。他の人の手に触れる事がありませんので、とても衛生的です。価格も100本で200円弱のものもありますので安いです。コンビニなんかではこれを使っていますね。当店もこれを使っています。


 

飲食店も全てのお店がこれを使っているわけではありません。

 

お客さんが座ってからお箸を持ってくるお店だったらまだしも、テーブルに箸箱を設置しているお店なのにむき出しの割り箸がそのままの店もあります。

 

もっと、面白いのは テーブルにむき出しの割り箸やスプーンやらをを設置しているくせに、テーブルはアクリル板だらけで食事がしづらい、なんてこともあります。

 

何を考えているのでしょうか?

 

大阪府兵庫県が飲食店に打ち出したガイドラインには、むき出しの箸は置かないようにしましょう、とは書いていません。モノ⇒人への感染があるかどうか、判断が難しかったのかもしれません。

 

しかし、お客様の立場からすれば「人の触ったものはいやだな」と思うでしょう。飲食店らしい自然な感覚ならば、むき出しの箸は問題があるなと感じるはずです。

 

店長さんが「人から言われた感染対策だけをしてればよいのだ」、という感覚で営業している事が露呈する現象のひとつです。

 

仕事のできる店長さんは「お客様は何を求めているのか」を念頭に置いています。お役所の言う事も大切ですが、お客様だったらどう考えるかを忘れたらお店が存続できない。

 

たとえば今、野外で1人きりのときにマスクをすべきかどうか?とか、感染予防行動をどの程度緩和すればよいのかが話題にはなっていますが、上手く決まらないようですね。

 

そんな事、そもそも法律で定義したり罰則が設定されている事柄ではないので、自分で判断したらええがな、と思いますが、そうもいかない国民性のようです。

 

断言しますが「割り箸むき出しでアクリル板設置済のお店」は主体性がないので、こういう判断はできないでしょう。

 

いや、判断させないほうが良いですね。すでに考えるチカラを失っていますので。


 

最近、話題になったアノ企業も、迷走中ですな。