飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「基準の明確化」は不可能かもしれませんよ

現在、来月のスケジュールを策定していますが、すこし悩ましい事が起きています。

アルバイトのMさんは、少し変わった人です。正確な仕事はしませんが、なんとかのりきってしまうキャラクターをしていて、ものおじしません。正確ではないので育成力はりません。でも、どこか憎めない感じ。

 

このMさんが今月3回直前キャンセルしました。2回は発熱で1回は違う病気です。もともとスケジュールをたくさん出す人でもないので、3回のキャンセルは結構多いです。

 

ではさて、来月は何回使うべきか?悩ましいですね。

 

・能力はあっても、キャンセルの傾向が強い人はなるべく使いたくない。

・この病欠はウソではない(復帰したときの状態から見て)本当に体調を崩したようだ。

 

 

アルバイトを体調不良で休む事は「公傷扱い」なのだろうか?

店長の基準として、どこまでを 公傷(公休)的な扱いにするのだろうか?

 

私の考えとしては、ご不幸・お葬式はやむを得ないと思いますので無過失、それ以外は全て「通常キャンセル」過失アリという考え方です。クラブの用事であろうが、ゼミの都合であろうが、病欠であろうが、スケジュールに穴が開いてしまったのですから、いくばくかの過失がある、と考えています。

その過失度合いによって翌月のイン日数が減らしたりします。

 

 

「だれを働かせて、誰を休ませるのか」はとても難しいです。

 

・能力の高い人を働かせたい

・この先たくさん働く下級生を働かせたい

・スケジュールをたくさん出してくれている人を働かせてあげたい

・キャンセルしない人を大切にしたい

・リーダーシップのある人を育成したい

 

いろんなファクターで悩みますが、結論は「使う」か「使わない」かの二択です。

 

働く側のほうからみたら「好き嫌い」で判断しているようにみえるでしょう。

でも本当はいろんなことを考えて、バランスを見て、最近の傾向を見て、自分の気持ちを確認して 誰を使うのかを決めています。

 

「全ての基準を明確にしてほしい」と言われても無理なのです。

中途半端に理解されるぐらいなら、「好き嫌い」と思われているほうが良いのかもしれません。

 

「ルールを明確化してほしい」とか言う人もいますが、

なんでもかんでも「透明化」はできないと思います。

 

こういう微妙な部分を使いこなしてこそ、飲食店長なのです。