飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店長のブログには「HOW TO」(やりかた)は記載されていません。 

「飲食店長のブログ」はGoogleで検索したら、真っ先にでてきます。

 

ちょっと事情があって検索してみましたところ、、

その周辺には「飲食店店長の〇〇〇〇・・」とか、似たような名前のブログが沢山あります。

 

他のブログを批判するようなことはしたくないのですが、

 

やっぱり「店長の仕事内容の説明」とか「従業員にやる気を出させる方法論」とか、HOW TO 的な内容が多いですね。

 

こういうHOW TO っていっぱいありますけど、私の感想として、だいたいの記述は

 

「そんな事、無理でしょ」

 

です。

 

お店はそれぞれ千差万別の環境ですから、現場合わせ感覚と臨機応変が大切です。

 

「やり方」を学びすぎてはいけない。

 

HOW TO (やり方)の説明の奥にある、考え方や方針、思考を学んで、それを取り入れてください。

 

たとえば、飲食店がよく間違う事柄として・・・

「イチから教えようとする」というやりかたがあると思います。

ほかには「やる気を出させる」やりかた、とか・・

 

私から見ると そんなの「死語」ですし、大失敗な思考です。

 

新人であっても 基礎的に飲食店のホール担当がやるべきことの大部分はわかっています。やる気もあります。

 

そこを認めているならば、あほみたいなことを「イチから教える」ような必要はありません。初動がおかしいのは採用の失敗か、最初に変な事を教えたからです。

 

アホみたいなことを、最初に教えられたら普通の人はおかしな動きになるか、やる気をなくします。

 

そういう状態にアルバイトを追い込んでしまっているお店があまりにも多いから、こういうHOW TOサイトが流行るんでしょうかね

 

自発的で、能動的で、お客様を大切にするアルバイトチームを作りたいと思っている店長さんは、まず採用時にちゃんと身についている能力を尊重してください。

 

おそらく、相当な「能力」や「思いやりの心」を持っています。

「イチから教える」なんて思想はなくなるはずです。

 

教えた量だけ成長してくれるならこんなに簡単な事はありませんが、現実はそうではないので難しいのです。教え方をまちがって やる気をなくしたり、おかしくなったりします。

 

本当に人材育成の上手なお店は、手取り足取り指導したりはしません

 

相手の長所を認め、すこしアレンジするだけ、だと思います。

 

ですから、「飲食店長のブログ」は、HOW TO ではなく、実体験を紹介するだけにしています。

 

「そういう人もいるんだな」

「そういうやり方もあるんだな」

だけでいいと思います。現場・現場によって育成法の正解は変わります。

 

自店舗の従業員を「高生産性な状態」にする事は 簡単ではないけど、

賢い店長や慣れた店長にとっては 難しい仕事でも、めんどうな仕事でもないのです。