飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

組織硬直の時代だから個人店が面白いんです。

テレビをつければ「第7波」のニュースばかりで見飽きています。

 

いまさら、いろんな感染症対策の是非がどうこういうつもりはありませんが、つくづく思うのは「組織や会社は一度やり始めた事をなかなかやめられない」という事です。

 

大きな船が進路変更するには、おおきな回転半径が必要なのと同じように、組織が大きければ大きいほど、計画修正には時間がかかります。

 

それよりも、進路変更(計画修正)をするという決断すらまだできていません。大きな組織ですので、話し合って行動を決定するのにも時間がかかるのです。だれが見ても修正が必要な不完全なアクションプランだったとしても、現場がそれを進めている以上、そう簡単に方向転換はできません。

 

我々のような個人商店は、朝令暮改はおろか 朝礼朝改も可能です。それが強みですから。

 

だいたい我々の商売は「おおきな飲食チェーン店との戦い」になる事が多いです。個人店同士だと、話し合い決着できますけど、チェーン店とは話し合いになりません。

 

チェーン店の店長さんは近隣店より上司や社長さんとの関係のほうが大切です。メニューの追加・削除や営業時間の変更なんかは簡単にはできません。上司に怒られてしまいます。

 

チェーン店の側に立てば、競合相手が個人店の場合、きちんと相手を見ておかないと痛い目にあいますよ。チェーン店対チェーン店ならば、どんな戦術を取って来るかもわかりますが、個人店は「神出鬼没」で「予測不能」かつ「地域密着」の戦術を取ってきます。チカラでねじ伏せるようなやり方しか通用しません。チカラ勝負に持ち込むことが王道です。

 

チェーン店側が「チカラてねじ伏せる事」に失敗してしまった場合、「やっぱりチェーン店には限界があるわね」とお客様に思われ、飲食店としてワンランク下の扱いを受ける事になります。

 

今回の「第7波」の報道をみていて 硬直した組織の意思決定変更って難しいのだな、とつくづく思うのです。

 

毎回同じことを7回繰り返しています。政府がなにか要請する→知事会が集まって意見して、一部の知事が文句言って人気を得る・・・。根本的な事は触らない。

 

こういう時代の「個人店」は面白いですね。やる気が出てきます。間違ったら一巻の終わりですが、相手の大きなチカラを反動にして、自分たちの業績を伸ばしていく事を狙っています。「向かい風に向かって進む方が浮力を得られる事」と同じような理論です。

向かい風から逃げたら「墜落」ですけどね。

 

なんか意味ある?