飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

データ解析した戦術と玄人監督の戦術

長い間、同じ仕事をして生きていると、どうやれば成功できるのかとか、何をしたら失敗するのか、とか、自分に合ったやり方、とかわかって来るんだと思います。

でも、その全てを素人さんにわかるような形で説明することは難しいとも思うでしょう。

 

例えば、

タイガースの岡田新監督についての記事におもしろい記述がありました。

曰く、野球は9イニングありますが、岡田監督は、とりわけ「7回」をピシッと抑えて守り切る事が勝利を得るために重要だという持論をもっていることは有名です。

記者が「最近のアメリカの研究で7回を抑えると勝利の確立があがるという説があるのですが、岡田さんはそれを知っていたのですか?」と聞いたら、岡田監督は「そんなん知らん」といったそうです。

 

この記者もあほな質問をしたものです。

 

野球の中でも、日本最高峰のプロ野球の世界で65歳になっても毎日野球の事を考えていて、選手・監督としての実績も十分な人は、もう一般的な理論は必要としません。

 

事実、岡田監督が何十年も前から気づいている傾向は、現在になっていろんなゲームの内容をコンピューターで解析してでてきた傾向と同じものだったのです。

 

ですから、コンピューターやAIは岡田監督には追い付かないのです。

岡田監督はそういう単純な傾向性だけでなく、チームの構成や状態などいろんな状況が頭に入った上で一つ一つの判断を下したり、変更したりしています。岡田監督は玄人(くろうと)なんです

目的は「勝つ」ことです。

 

飲食店長についても、同じことが言えます。コンサルやYouTubeとかで伝えられる飲食成功の理論はいろいろありますが、全て過去の方法の焼き直しに見えます。

 

どの説も間違いではないのですが、現場の状態によって、すこしづつ合わせ方を考えないといけないし、同じことをしても同じ結果にはならない。

 

はじめて飲食店長をする人は、まずはいろんな理論を仕入れたら良いと思いますが、5~10年もすれば、自分の現場と自分の考えを掛け合わせて最適な方法を作っていくようにしたらよいのではないでしょうか。

 

HOW TO 的な指導は必要ないでしょう。

 

しかし、今、いろんなメディアを通じて、「コ〇ナ後の飲食店成功する方法」とか「人が集まる方法」とかを売ろうとする動きが多いです。素人(しろうと)相手の商売だと思います。

 

 

注意してください。まずは自分の仕事を自分で分析してから、読んだほうがいいですね。

ものすごくたくさんの情報から、簡単なアクションを導き出すようになれば、もう大丈夫です。

すくない情報で簡単なアクションを繰り出していてはダメですし、複雑なやり方を考えているのもダメです。

 

目的は利益を出すことです。