飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

採用までに時間をかける事・・・

アルバイトの面接の実態について報告します。

 

昨日、現役アルバイト4年生のMさんと今年の新人応募状況について雑談をしていました。

まあまあ順調な状況、というか順調すぎて採用者が一時期にかたまってしまったので、トレーニングスケジュールに影響が出てしまっている感じです。次の採用者の勤務開始は6月にしたいです。

 

で、最近、男性大学生(1年生)の面接したのですが、

「あなたはどれくらい稼ぎたいのか?」って聞いたところ、彼の想定月収は当店で稼げそうな月収をかなり越えていました。

 

「困ったな」と思いました。そんなに月収が必要なら、当店プラスもう一つアルバイトをしてもらうしかないのです。でも、アルバイトは掛け持ちするよりもひとつだけのほうがメンタル的にも楽でしょう。

 

そんな事は心配せずに、すんなり採用したらいいのかもしれませんが、なんか良くないような気がしました。

 

その時、思い出したのが、同じ仁川駅前で建設中の飲食店です。特に店長さんと面識はありませんが、そこだったら夜も遅くまで営業するようですし、グランドオープンだからたくさんはたらけるかもしれません。

 

私は「近くに建築工事中の飲食店があるから、応募して話を聞いてみたらどうや?条件やフィーリングが合わなかったら、ウチであなたを雇う。そうなると希望月収は稼げないから、バイトは掛け持ちやな。このまま採用されてもゴールンウイーク後の稼働になるから5月中旬以降になるので、動いてみたらどう?。」

と、新店の面接を受けてみる事の勧めました。人材としては採用したい人なのですが、相手の希望月収と当店の実情が合わないのなら、一度相手に考える時間を取ってもらうほうが結果的に良いと思っています。

 

もちろん、待っている間にもっとマッチした応募者が現れたら、彼に断りを入れてから、その人を採用します。

 

現有戦力に余裕があるからできる事ではありますが・・・・

 

そんな話をMさんとしていたら 4年生のMさんから

 

「信じられない。そんなお店ないでしょう。普通は人手不足だからすぐ雇いたいって思ってますよ。」と言われました。

 

相手の条件にマッチしていない事をわかっていながらダマすように採用してはいけないし、考える時間を与えないのも良くない。

ですから、最初のマッチングに時間をかけたほうが、あとあと良い循環になります。

 

なにしろ4年間働いてもらうのですから、最初が肝心なのです。

 

新店で働いてくれるも良し、当店で働く事になっても良しです。充分な情報をもって本人が選択する事が大切です。