飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

1年生の採用活動に取り組む時・・何が大事か

4月に入って2回の土日がありました。もう4年生はいません。日によっては休日をほとんど1年生(新2年生)で営業する日もでてきています。

阪神競馬が週末2週ともG1レースだったので忙しかったのですが、妻が1年生(新2年生)の成長に驚いていました。

 

 

たとえば新2年生のHさんは高校時代部活キャプテンだった特性を発揮しておちついてリーダーシップを発揮していましたし、動きがバタバタしていたMさんもシュっとしたスピーディさに変わっていました。他の新2年生も忙しくなると、厨房では黙々と働き、お客様にはさわやかに接していました。作業において妻がやろうとすることはほとんど先をこされていました(笑) 。そりゃ嬉しいですよね。

 

 

※1年の中でも「4月」はポイントとなる月のひとつです。

 

大学生アルバイト主体でやっているお店の場合、従来の主戦力だった4年生が卒業してしまって、新人だった1年生が2年生になって活躍してくれるのですが、まだ新1年生は揃っておらず、応募を受けている最中なのです。

 

すなわち2~4年生だけの稼働で営業している状態です。では1年生がいない分「人手不足」なのかと言えば、そうではありません。

最低でも経験1年以上ある人ばかりが働いているので、生産性が高いため人不足は全く感じません。実は同じ売上でも以前より少し少ない人数で営業しているのですが、それでちょうどいいい感じになります。働く人の間にストレスが無くてラクです。

 

そして来月以降、新1年生が採用されてくると、4月よりも多くの人数が働いているのに、運営状態が厳しくなってしまいます。通常業務にプラスしてトレーニングを行いますので、うまくいかない感じになります。ストレスも発生しますが、これを「人手不足」と表現するのは誤りです。しかし人手が足りないような感覚になるのも事実です。

こういう時期に、コンサルや上司がアルバイトさんに「今日のお店の状態はどうですか?」と聞くと、「人が足りませんでした」という答えが返ってくる事があります。それを直接店長に伝えて、さらに採用人数を増やさせてしまう人は大馬鹿者です。気を付けてください。

 

これは、人余りでもなく、人手不足でもなく、年間を通した「行事」のような事です。

 

ここまでお話するとポイントが見えてきます。

 

「採用した1年生が1年未満で辞めてしまうようなお店にしてはならない」

 

早期退職が多いと上記の論理は成り立ちません。っていうか、いつまでたっても生産性はあがりません。辞めさせさえしなければ、ちゃんと成長します。

 

新しく採用した人は辞めさせないようにしましょう。

そのために、どうしていいかわからない人は、

帰り際に「また来てね」っていう事から初めてください。

案外効き目があります。