飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

戦力を充足させる条件

タイガースのマジックナンバーが着々と消化されています。

岡田監督の采配は 飲食店長として感じる事が多いです。

特にスタッフの集め方については、共通する事が多いですね。

 



シーズン前に先発投手を何人用意するか?という質問に

岡田監督は「最低でも8人、9人でもええ」と答えていて、その通りの采配をしています。1週間で先発投手は6人しかつかわないので必然的に毎週2~3人余るのですから、理論的には多すぎるのです。

 

 

しかしシーズン143試合を戦っていく中で、だれでも不調な期間があるのは当たり前で、それでも先発投手のローテーションを回転させていくには経験上9人(=必要数の1.5倍)が適性と考えているのです。

不調になったら2軍調整を命じます。9人のメンバーは変えずに、運用していくのです。

 

最初に6人を指名し、調子が悪くなったり故障したら入れ替えるのではなく、調整休養が前提となっています。

 

 

つまり理論上「多すぎる」体制にするのです。

 

飲食店のアルバイト採用人数にも同じことが言えます。

 

通常だったらこれぐらいの人数で運用したいな、と思う人数の1.5倍くらいの人数を採用しておけば、シフトに穴はあきません。

 

しかし、多すぎるスタッフをどう使うのか?について経験がないと、なかなか「雇いすぎ」る事もできません。

 

・アルバイト同士がいがみ合うのではないか

・収入に不満がでるのではないか

・育成に手間がかかるのではないか

・退職がでてしまうのではないか

 

こういう不安があれば、多めに採用する事ができません。

 

しかし、考えてください。盤石なスケジュール体制を作るためには

たくさん雇って、切磋琢磨させるしか方法論はないのです。

 

少数精鋭であることは素晴らしい事ですが、

そのなかの1人が急に使えなくなった時の事を考えてみてください。

 

ケガや病気だけでなく、冠婚葬祭、帰省、私用などいろんな理由でシフトに穴は空くのです。店長は経験上どれぐらいシフトに穴が空くのかを知っています。

最悪の時期になっても、人手不足にならないように計画すると、どうしても採用過多になります。

多めのスタッフを使いこなす事が出来なければ、人材に関する苦労がずーっと続きます。

 

ですから、思い切って雇いすぎてください。それができなければシフトの安定はありません。

フリーでたくさん働いてくれて、かつ優秀なアルバイトさんを見つけるのは困難です。それに引き換え「普通の人」をたくさん雇う事は難しくない。

 

やみくもに同じような人を採用してもいいですけど、採用する人のタイプにも角度をつけて、いろんなタイプを揃えていくのが理想です。

私のお店でも最少3人いれば営業できますが、25人くらいのスタッフを保有しています。

店長がシフトに穴が開かないように配慮すると、働く側にも安心感が出てきます。

 

思い切って、「雇いすぎ」に挑戦してください。その先にある「人財城」を目指して。

 

ps、

このブログを書きながら、「採用過多」とか「人財城」とか、採用過多にしておくノウハウについて書かれた文章を探しましたが、全然見つかりません。採用の断り方とかのノウハウの文章はあるのですけど・・・。それほど「非現実」的なノウハウと思われているのでしょうか?しかしながら、採用過多に持ち込まないと、長期的な安定は実現しません。これは真理です。

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