飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店における「守りの野球」とは

 

 

阪神タイガースが現在9勝5敗です。

 

超ベテランの岡田監督がどんな采配をするのか、についてとても興味があるのでついつい見てしまうし、その采配を見ていろんなことを考えてしまいます。

 

「守りの野球」ってなんなのだろうか? と思っていました。ファンは「守りの野球」なんか見たいのか?とも思っていました。

 

最近になってが少しわかった気がします。

昨年「守れない野球」を見続けましたので、その差がわかるようになったのです。

 

昨年のタイガースは、終盤まで競り合った試合になったとき、エラーやミスで終盤失点して、「あーあ」って感じで負けてました。

ゲーム終盤における野手の暴投とか、ダブルプレーが取れないとか、紙一重なんですけど、、、、いわゆる「自滅した感じ」になりますね。

 

今年はそういうシーンをあまりみません。打つべき人が打てなくて負けるのですが、守れなくて自滅する感じがあんまりないです。実際、打率は悪いですが、勝ち越しています。

 

打ち負けるとがっかりしますが、守れなくて自滅負けすると絶望するって感じですかね

 

「相手がいるので、常に打ち勝つことはできないが、守備は自分たちだけで構成できる仕事だから100%守り切る事はできるはずだよね」

岡田監督はそういうふうに考えているように思います。ですから負けても納得できますし、そもそも連敗しません。

 

昨年タイガースが開幕9連敗したときは、勝ってる試合を守り切れないで自滅していました。打ち負けている試合はしかたないのですが、勝てそうな試合を守備の破綻で落とし始めると「大型連敗」になるのでしょうね。

 

私たち飲食店の仕事に置き換えると

応募を増やす事は簡単ではないし、相手が動かないと始まらないので期待できないが、採用した人が早期で辞めてしまわないようにする努力は毎日できるよね。

 

ってことに通じますね。

 

または

新しいお客様を獲得する事は簡単ではないし、誰にアクションしたらいいかわかりませんが、御来店いただいたお客様にはリピーターにするために、お客様の名刺をいただいたりアドレスをいただいたりして継続的な努力をすることはできるよね。

 

採用活動もするが、それよりも「確実な退職防止」への努力をする。

新規顧客獲得は意識するが、具体的にはリピーターを作る事を重視する、ってことですね。

 

野球においては

負ける事もあるが、勝てる試合は落とさない

これがベテラン監督(店長)の戦略のような気がします。

 

勝てる試合をむざむざ落としていては生き残れないのでしょう。

 

飲食店においては

せっかく採用したバイトさんを早期で失ったり、せっかくご来店いただいたお客様を失望させてしまっては、お店も成功しない、と言われているように見えます。