飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

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部下を不幸にする上司・幸福にする上司

阪神タイガースの新監督が岡田監督に決まってから、岡田監督の方針・発言がYouTubeやスマートニュースなどに連日放映・掲出されています。

 

今日、ちょっと、おもしろいなあと思う記事がありました。

 

それは、「岡田監督は2月1日のキャンプ開始からしばらくは紅白戦をしない」というニュースです。練習しないといけないことがあるから、例年より紅白戦の日程を遅らせるとうことです。

 

昨今のプロ野球界ではキャンプの紅白戦を早め早めに実施して、選手を競わせることによってチーム力を高めることは良い事とされていました。

 

タイガースも前監督時代も紅白戦は早かったです。

 

で、昨年の結果はどうだったか、、、、

一昨年最多勝した戦力が評価されながらも、開幕9連敗。その後持ち直すも大事な試合では守備のエラーやバントミスが起こり、優勝できず。5年連続最多エラー球団です。

 

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どんな職場でもエラーやミスが多ければ、基本動作の反復練習や基礎知識のチェックを行うのはあたりまえです。

同じカテゴリーの問題点が5年連続で解決されないなんて、まともなチーム運営がなされていたとは思えない。企業であればとっくの昔に上司更迭です。

 

従業員が営業の現場でミスやエラーなどの問題を起こすなら、実戦の現場を任せる事を止め、ミスの原因を突き止め、しばらく先輩について学びなおさせるとか、研修をさせるとか、配置転換するとか罰を与えるとか、何か具体的な策があるはずです。

 

具体的な策を講じなければ、同じミスは無くならない。全てチームリーダーの責任です。

 

今回、阪神タイガースは監督が代わる事によって、問題を見つめなおして具体的な方策を講じる体制になったように思います。すこしは安心できます。

 

すごくかわいそうなのは、前監督のときに重用されていた選手で、ムードは良いが守備や打撃や体力など致命的な欠点が克服されていなかったりして、次の監督には全く使ってもらえない人がいる事です。

 

上司が変わっても、通用する実力をつけさせてあげる上司が本当に尊敬される上司だと思います。

部下のムード向上のためだけとか、競わせて煽るだけ、とかでは選手は強くなりません。

上司が客観的に分析して訓練させるべきときにしていないと、すぐに「役立たず」になります。

 

「見極めと訓練」この2つをやらない上司に当たったら、部下は不幸ですね。

 

岡田監督は口数が少なくておもろない監督に見えますが、監督時代にきちんと育成作業をしていたから、何年たっても当時の選手に慕われているように見えます。

65歳で監督として現場に復帰したときに、当時の主力選手がコーチとして就任してくれているなんて最高じゃないか!と思います。

 

今シーズン、タイガースがどうなるのか、見ものですね。私たちからしたら「古臭い」リーダー像ですが、現在の選手にはフレッシュなのかも。

 

 

ご縁があって、自分がリーダーの立場で仕事をいっしょにする仲になったならば、まずは成果をあげるため、何か少しでも相手が成長するように働きかけていくようにしたいものです。