飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

戻るか戻らないか、といえば「戻りません」よね。ではどうしましょうか。

世の中が変わってきました。

コ〇ナ禍がほぼ終わり、卒業式や教育現場でマスク着用しなくなり、お笑い番組からアクリル板が撤去されています。

 

当然、マスクが必要な状況では着用していますが、それ以外のシーンでは着用しなくなってきます。「元に戻った」というより「また変化してきた」といったほうが良いでしょう。

 

売り上げを伸ばしている飲食店も多くなりました。

 

そして問題は、売上げが低調のままのお店もあるということです。

 

ここのところ、外食したり、友人のお店をのぞいたりしています。この3年間、それなりに通常通りやっていたお店や、決死の努力をしていたお店は、もう賑わっていて、売上げをのばしています。「ホッとしている」状態でした。

 

しかし、状態を悪化させているお店(=すなわち、従業員が辞めてしまって不足していて、サービスや清掃状態に悪影響がでているお店等)は売上げが低調で、いまだに危機です。

 

私の見たお店は、コ〇ナ期間にアルバイトのほとんどを退職させたため、営業したりしなかたりしていました。今では厨房の床がドロドロに近い状態で変な臭いがしていました。店長は、ユニホームも汚いままです。

 

彼は「まだ、売上げが戻ってきてない」って言っていました。

 

私はこの店長さんに、売上は「戻す」ものではなく

「獲る」ものだ、

と教えてあげたい気持ちになりました。(言わなかったけどね)

 

お店のレベルが下がっているならば、売上げは下がってあたり前です。お店をもとの状態に保っていても宣伝がたりなければ、従来の売上げはとれないのですから。

 

自由競争の世界ですから、売上げは取り合うもので、既得権ではないのです。

 

現時点で、飲食店の総数は減っているのですから、きちんとした努力を重ねていれば、売上げは以前より伸びる可能性さえあります。

 

 

ワイドショーやSNSでは「景気が戻るには」とか「飲食店の売上げはもとに戻らない」とか、とかく「戻る&戻らない」的な番組が多いのですが、私は一言いいたい。

 

戻るか戻らないか、といえば、そりゃ「戻りませんよ」と。

だって社会は常に変化してるんですから。

 

さすがにコ〇ナ禍においては、需要が崩壊していますので、成果を出すのは難しかったと思います。しかしそれは終わったのですから、今は考え方を変えないといけません。

 

各店・各企業が社会の変化をとらえて「伸ばすか、停滞するか、悪化させるか」です。悪化させれば滅びてしまいます。

 

もう「戻る・戻らない」の表現を止めませんか。止めたほうがいいですよ。