飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店の「助っ人ガイジン」

大学4年制アルバイトの人たちは就職が内定したので、最近短期のバイトを探しています。

就職活動をしなくてもよくなったから時間が余るのでしょう。

彼女らは有能でバイト慣れしているので、ほとんどの職種で”即戦力”です。

飲食店経験者も多いので、助っ外国人と契約するつもりで、雇ってみたら結構助かるんじゃないかなあ、と思います。

 

助っ人が多すぎると弊害もおこりますが

バランスが良くて活躍できれば勝利に直結




 

 

 

私のお店でも大学4年生のアルバイトの友人(の4年生)を稀に雇う事がありますが、外食アルバイト経験者は特にトレーニングする事もないので役に立ちます。過密に稼働することもないし、退職時期も確定しているし、ホンマに助っ人ですね。

 

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さて、そんな中、当店の4年生の会話を聞いていると、

やはり「短期アルバイトはなかなか見つからない」と言う事です。世間のニュースでは人手不足を訴えているのに、、、です。

 

おもしろい事に、彼女ら曰く

、「タイミー(さん)で日雇いアルバイトをさがしたけど、長期前提の募集が多くてなかなかいいのが無い。」

私は「えっ」と思い、興味が出たので、サイトをのぞいてみました。

 

たしかに店頭販売とか軽作業とか短期で終わるようなバイトは少なかったですね。

ファーストフードのデリバリー要員の募集が多いな、とも思いました。飲食店の募集も多くて、「カウンター、ドライブスルーでの受け渡し」っていう仕事がある事には驚きました。

最近はオーダーを聞くだけの人と渡してくれるだけ人が分業になっているので、渡すだけだったら、タイミーさんの紹介の人でもできるだろう、ってことです。チームワーク的にどうかな?とは思いますが・・。

 

以前ブログでも書きましたが、

タイミーさんが雇用主あてに出しているセールストーク

「当日の募集でも人を採用・1時間の業務から募集可能」に加えて

「お気に入り機能でリピーター採用可・長期採用可能・引き抜き無料」

 

という内容です。雇用側にとっては、通常のアルバイト募集と同じ考えで告知でき、しかも無料なのでメリットがありますが、

応募者・求職者にとっては魅力が半減してしまいます。

こういうパラドックスのような事が、

先に述べた4年生求職者の「不満」になっています。

 

motsunabeyakiniku.hatenablog.

 

掲載無料で求職者の登録無料・日払いなど、毎日自由に働けるようなイメージ広告を打ち出し、450万人の登録をゲットした上で、それを企業側に売り込んでいます。

 

企業側にとっても登録無料だからいいかな、と思わせておいて、採用すると時給の3割を取ります。(ピンハネ

 

企業はこの450万人から長期アルバイトを引き抜けると思っているようですが、その成功率はどれくらいあるのでしょうか。私は無理があると思います。

 

さらに、求職者450万人ですが、実質稼働数はどれくらいなのでしょうか。

 

登録しないと募集広告が見れないからまずは登録はしますが、興味が無くなったからといって退会する事は無いでしょう。ましてや「長期」や「引き抜き」が前提の企業からの募集が多くなると、ますます幽霊会員が増えます。

 

タイミーさんは「日雇い・日払い」というマーケットの限界を感じて、通常採用のマーケットに参入しようとしているようにみえます。

したがって、中途半端な長期採用狙いの日雇い募集も多くなっていて「日雇い・日払いの求職者」にとって悪影響です。

 

ビジネスが大きくなるための過渡期ともみえますが、自滅のはじまりにも見えます。

 

飲食店の皆さんがこの媒体をどうとらえるのかは皆さんの判断にお任せしますが、450万人の会員の多くは幽霊化しているとは思います。

 

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