飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

タ〇ミーさんが営業してくれました

いろんな会社がスキマバイトを扱っています

 

衝撃でした。

 

タ〇ミーさんが営業の電話をかけてきました。

よく頑張っておられます。以下会話の内容抜粋。

 

タ「初回から3回は手数料が無料になります。試されてはいかがでしょうか」

店「とはいえ、時給は発生するしねえ・・・」

 

タ「これからスキマバイトを使うとしたらどういうタイミングをお考えですか?」

店「そうねえ。お盆期間かなあ。帰省する人が多いからシフトに穴が空く可能性があるし」

 

タ「お盆期間になって急に使うよりも、3回目まで手数料無料の制度を使って今から使っておいてたらいいですよ。」

店「今、使った人がお盆期間も来てくれるって保証はないでしょう」

タ「保証はありませんが、募集情報を限定した対象に公開することもできます」

店「不確実ですね」

タ「ですから引き抜きもできます」

店「スキマバイトをしたいからタイミーさんで仕事を探してるんでしょう。引きぬけるとは思えない」

タ「そんなこともないです」

 

 

店「そもそも、タイミーさんで応募してきた人って断れるんですか」

タ「応募されたら断れません」

店「全然マッチしない人が来るリスクがあるのに、お盆期間のために先行投資なんかできない」

タ「応募者に対して、事業者さんからの勤務評価がありまして、評価の高い人限定に募集情報を送る事もできます。」

 

店「面接もできず個人的な情報は何もなく、評価の数字だけしかわからない人を採用しなければならないなんて飲食サービスには向いてないシステムに見えます」

タ「飲食店さんで働いていただいた人だけに限定した個人評価も公開されています。御社の近くにお住まいの登録者は2800人いて2400人が飲食店から良い評価を得ています。」

店「ふーん・・・(Googleみたいな数字ビジネスやなあ)」

 

店「では、年齢や性別を限定した募集はできますか?大学生限定とか・・」

タ「それはできません。公正採用の観点に違反しますから」

 

 

タ「どうですか、お盆の人手不足に備えて手数料無料期間を有効利用されては。掲載は無料ですから。」

店「いやいや、トレーニング期間を3回も置くならば、普通に無料サイトのエアワークで採用活動するのと何がちがうんでしょうか?そもそも長期雇用を望まないからスキマバイトさんなんでしょ」

 

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こんな感じの会話でした。他にも、いろんな質問に答えていただいて楽しかったです。

こういう感じのセールストークでビジネスを拡張しているようですね。

使いたい人は使えば良いとおもいますし、

思いとどまる人は思いとどまれば良いでしょう。

 

タ〇ミーさんも スキマバイトだけでは事業拡大できないので、

大票田である飲食店にセールスをかけています。

 

その際のキーワードとして、

「育成期間」がある。

「育成期間」を置けばサービスの低下を回避できるかのように錯覚させるのてわす。育成ねつもりで採用した人が次に来るかどうかはわからないのに。

だから、

「移籍(引き抜き)」とか「指定募集」などの方法を推奨してくる戦法です。

 

多分・・

 

それができる人は自分で募集・採用活動ができると思います。

タイミーさんが保有している450万人(?)はなんらかの理由で長期雇用を望まない人たちだという事を忘れてはいけません。

 

スキマバイトは優れた制度で、活用できる業種もあります。季節ワークが必要で通常雇用できない事情がある業者さんにとって有効なシステムであることは理解できます。

 

しかし、その労働市場は広くないので、さらなる市場開拓のため飲食業界にも触手を伸ばしたのでしょうね。その中でもタ〇ミーさんが一番熱心です。とにかくCMの多さに驚きます。

 

ただ、飲食店のように高い人的サービスレベルを求められる事業にとって スキマバイト業界は

”一見人材の宝庫に見えるが、そこには本当の人材はいない” とも言えます。

原材料に例えるなら

目新しくで美味しそうですが、味見をしたことがなく・・・高価で賞味期限の短い原材料にしか見えないのですけど・・・。

 

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