飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

スポットワーカー獲得

 

お客様の中に、矯正歯科医院の院長をしている人がいます。

その人はアルバイトの雇い方・使い方に興味があって何度となく、お話をしました。

彼が最近引き継いだ医院は、正規雇用の人ばかりで、イマイチ新しい取り組みができないし、患者さんへのサービスレベルも上がらず、もっと改善したい、と言っていました。

 

その院長さんが 先日、嬉しそうな顔をして、、、

「この度、私の医院でもアルバイトの募集をしてみたら、看護系・医学系の女子大生の応募がたくさんありました。彼女らは夕方以降に稼働するので、診療時間を夜8時まで2時間延長可能にしました。患者さんにとても喜ばれています。」と報告してくれました。

 

正規雇用の人のシフトを1人だけ午後8時までずらして、その人を中心に夕方からアルバイトスタッフを数名稼働させているようで、みんな一生懸命で感じが良く、すごく良い雰囲気になったそうです。(昼間は少し暗い雰囲気で、ちょっとしたことで不満を言う人もいて、大変だったとも言っていた)

 

今のところ、臨時的に診療時間延長しているだけで、院長ご自身の勤務時間の延長問題や、時間延長によってに新しい患者さんが増えるのか?という問題を吟味、解決の必要があって、そのへんをもう少し考えて、恒久的に8時まで診療する体制を作ろうと思っているようです。

 

ハードルはまだまだあるようですが、集まってきた女子大生さんが生き生きと働いてくれる姿に励まされて、やる気が出ています。

私からは「もっと採用してもいいんじゃないですか。そんなに収入にならなくても、矯正歯科の現場で働けるメリットは大きいんでしょう。」とアドバイスしました。

 

院長さんは、アルバイトからの新卒正規雇用も視野にいれていて、

すごく良い表情をしてました。私も嬉しいです。

 

タイミーが始めた居酒屋

 

で、今日(7/3)「TVer」でワールドビジネスサテライトを見ていたら「スポットワーカー」「スポット戦略」についての情報を見ました。

 

正規雇用ばかりだった職場に、うまくアルバイトを稼働させる経営方法です。

飲食店だけでなくタクシー会社でも初めていました。

タクシー会社さんでは、会社でサポートして2種免許を取らせて、アルバイトドライバーとして登録し、ネット予約専用要員として1日5~6時間、時給で待機させます。

予約が入ればお客様のいる場所から目的地までカーナビを見ながら運転するだけなので問題ありません。ネット予約の多い時間帯にうまく配置すれば収益が上がりますし。

 

働く側も、学生さんとかミュージシャンとか他の仕事がある人なので、スポットのほうが良いってことです。

 

こういうことを「新しい雇用形態」とか言うてますけど、そんなん40年前からアルバイトの使い方として当たり前のことやんか、とも思いました。

 

私のお店では、25人のアルバイトがいますが、平日だったら3人いれば営業できます。全員がスポットワーカーみたいなもんです。

 

今回のようにこのやり方を少し教えたら 矯正歯科の院長さんも上手くできました。必要なのは「コーチ」と「勇気」だけでした。

 

伝統的な手法なので、誰でも成功させることができます。

 

それを「新しいビジネス」であるかのように吹聴するマスコミや業者に騙されたり、乗せられたり、ぼったくられたりしないでほしいなあ、と心配になりました。

 

そもそも、アルバイトって「スポットワーカー」ですやんか。温故知新というか、今頃気が付いたんか?っていうか・・・・。新しい風に見せかけた、当たり前のアクションですけどね。

 

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