飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「引く」は「飛ぶ」につながる。

 

 

大学生さんは、とにかくアルバイトをよく辞めます。

 

彼女らは、さっさと辞める事を「飛ぶ」という言葉で表しますね。

ちょっとでもフィーリングが合わなかったら飛んで、すぐにまた新しいアルバイトをします。アルバイトってそういうもんですね。

 

探し方もいろいろで、友人に聞いてフィーリングが合いそうなアルバイトに「友人紹介」として入って来たります。

とくに2回生・3回生になると「飛ぶ」決断も早くなります。

 

私のお店は、飛ばれたことはありませんが、彼女らと話していると、ほかのアルバイトを辞めた話は非常にたくさん聞きます。そのたびに「怖いな」と思います。

 

ですから、店長はアルバイトが採用できただけで喜んでいてはいけないのです。フィーリングが合わなければすぐに「飛びます」から。

だいたい半年くらいは辞めないように様子を見ながら、関係をアジャストしていくほうが賢明でしょう。

 

・なぜ、アルバイトをしているのか

・どれぐらいの稼働率を欲しがっているのか

・何を嫌がるのか

・何を喜ぶのか

・常識があるかないか

 

についてよく観察して、注意深くコミュニケーションするのです。

 

だれしも気の合う人とは仲良くしたいけど、最初から深い関係になって思ったほど良い人ではなかったら困るし、「お店全体で」仲良くなろう!!とか言われると「引く」

「引く」は「飛ぶ」につながる。

 

反面、仕事に関してきちんと教えても「うざい」とは思われず、ちょっと一生懸命になります。少しのやりがいは必要です。

 

そして、経営者・店長の感覚と学生アルバイトの間で、最大にズレているのは稼働率です。

 

経営者は「たくさん働かせてあげたい。働いてほしい。」と思いがちですが、ほとんどの学生さんは「ほどほどでいい」と考えています。

 

ほどほどでいいのです。ですから職場はメンバーの数が多いほうがいいのです。

 

不思議な事に雇いすぎているほうが退職率が低いのです。

 

経営者の考え方だと、雇いすぎて給料が確保できないと「退職」につながる、と思いがちですが、そんなことはありません。

 

メリットがあって、雰囲気の良い職場ならば週に1回くらいの稼働でも、辞めません。辞める必要が無いからです。

お金がたりなきゃもうひとつアルバイト探すだけです。

そういう人は多いです。

 

お店にとって、稼働率が低くても、ちゃんと仕事のできるアルバイトさんは何人いても問題ありません。

タイミーさんで”ちゃんとできない人”に無理やり働いてもらうよりも、稼働率が低くてもちゃんとできる人を「飛ばない」ようにコントロールしていく仕組みをつくったほうが、生産性も上がるし、サービスレベルも上がります。

 

ちなみに、私のお店には「年2回」稼働する人がいます。もう学生ではありませんが、学生時代は当店で働いていた人です。

(お盆と年末)これは助かってますね。

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